可愛いこが好きな方におすすめ。
基礎情報
作品名 : 福島鉄平短編集アマリリス
ジャンル: 短編集
漫画 : 福島鉄平
原作 : -
出版社 : 株式会社集英社
掲載誌 : ミラクルジャンプ、週刊ヤングジャンプ
レーベル: ヤングジャンプコミックス
発表期間:
巻数 : 1
状態 : 完結
アニメ : -
親に捨てられ、借金返済のために「へんたいのおじさん」に売られた11歳の少年・ジャン。
出典:福島鉄平短編集アマリリス裏表紙
女装しておとなのお店で働く生活に嫌気が差す中、ジャンは街で同い年の少年・ポールと出会う。
一緒にいる時間を居心地よく感じる一方で、純粋なポールと過ごすことが後ろめたくなったジャンは…!?
表題作「アマリリス」ほか福島鉄平が青年誌で発表した5作品と書き下ろし漫画「アマリリス【epilogue】」を収録した短編集。
感想概要
おすすめ:[osusume]
「アマリリス」「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」「ハルよ来い」「ルチア・オンゾーネ、待つ」「私と小百合」「アマリリス【epilogue】」を収録。
特に「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」が好きです。兄は強いんだなって。
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登場人物
「アマリリス」
・ジャン=レクレール
主人公。
母親の借金のカタで女装バーに売られる。
・ポール=マッセ
ジャンの友人であり、思いを寄せる相手。
「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」
・ハオユウ
主人公。
武術の聖地への入門を目指す。
・ハオラン
ハオユウの兄。
父の店を継ぐ。以前は弟をこき使ったりしていたが。。。
「ハルよ来い」
・カムリ
主人公。
赤ちゃんの時に山に捨てられていたところをヤマウバ様に拾われ育てられる。
・ヤマウバ様
村の人におそれられ、山に棲んでいる巨躯。
「ルチア・オンゾーネ、待つ」
・ルチア・オンゾーネ
主人公。
貴族の娘だったが没落により教会(ほぼ孤児院)に預けられる。
・ベッラ
いつも部屋の隅にいる暗い子、親を待っている同じ境遇だった。
「私と小百合」
・豊島マコト
「私と小百合」の主人公。
父のいない日に姉たちに化粧をされたりする。
・坂東大介
様々な武道を嗜み体も大きく居丈高な青年。
あらすじ
福島鉄平さんの短編集。
「アマリリス」「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」「ハルよ来い」「ルチア・オンゾーネ、待つ」「私と小百合」「アマリリス【epilogue】」が収録されている。
「アマリリス」
主人公のジャンは学校では授業では手を挙げ、スポーツもでき、いじめにも果敢に立ち向かっていた。
しかし、母親の借金のカタにへんたいに売り飛ばされてから一変、自身がきたないものに思えて学校にも行けなくなる。
そんな中、かつて同じサッカークラブにいたポールと再会する。
学校のクラスメイトとは違い、自身をちゃんと見てくれていると思う一方、自身のように汚してはいけないと思うが。。。
「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」
小さいころいつも一緒にいたハオユウとハオラン。
いつの頃か兄のハオランは父の店を継ぎ、弟のハオユウは忙しい兄に遠慮し少し距離を置くようになりました。
地元で有名な武術の聖地、入門試験に合格したハオユウは兄に褒めてもらえるかと思いましたが、今までと変わりはしませんでした。
武術の聖地での修業は厳しく、スターでありトップでもある武人に修行をつけられますが、それはもはや修行ではなくハオユウをいたぶるような馬鹿にするような何かでした。
「ハルよ来い」
捨て子のカムリはヤマウバ様に拾われ、仲良く暮らしていました。
ハルが来ないので、神様に頼んだところ、ヤマウバ様にハルのタマゴが与えられます。
ヤマウバ様の手の中でしか温まらないハルのタマゴに、ヤマウバ様はつきっきりとなりカムリが世話をするようになります。
やがてヤマウバ様はカムリのしてくれる世話のやり方などに口を出し暴言を吐くようになってしまいます。
「ルチア・オンゾーネ、待つ」
傲慢な貴族の娘、ルチア・オンゾーネは親の没落により教会に預けられる。
「落ち着いたら引き取りに来る」という親との約束を信じ、教会にいる孤児と自信は違うとなれ合わず孤立していました。
教会で預かれるのは14歳までという決まりがあり、残り時間がわずかになっていることから焦りだすルチア。
そんな中同じ境遇のベッラと知り合い、仲良くなっていくが。。。
「私と小百合」
村議会の議員の家に産まれ、姉たちと共に暮らす豊島マコト。父のいない日には姉たちのおもちゃで化粧をされたりもしていた。
家の中で化粧をしていたままでいた時、偶然通りかかった同級生の坂東大介に見られてしまう。
後日坂東大介にあの日の娘は誰かと尋ねられ、小百合という従姉妹だと嘘をつく。
からかい半分に始めた「小百合」は、いつしか唯一人の心の支えになっていく。
感想
可愛らしい絵柄とは裏腹に、重く暗い内容を多分に含む作品。
特に「イーサン飯店の兄弟は今日も仲良し」が好きです。
兄弟の大きくなってからの微妙な距離感、ちょっと昔とは違った思いやそれでも変わらない尊敬する気持ちや大切にする気持ちが現れていていいですね。
あんちゃん…。
作者・書籍関連
福島鉄平さん
https://twitter.com/FukushimaTeppei
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