漫画感想

【感想】五時間目の戦争(4巻完結)

2021年7月1日

 ダークファンタジーが好きな方ならおすすめ。

基礎情報

五時間目の戦争4巻表紙
出典:五時間目の戦争4巻表紙

作品名 : 五時間目の戦争
ジャンル: ダークファンタジー
漫画  : 優
原作  : -
出版社 : 株式会社KADOKAWA
掲載誌 : ヤングエース
レーベル: Kadokawa Comics A
発表期間: 2014年6月号~2017年3月号
巻数  : 4
アニメ : -

 開戦から五年。
 新しい授業が始まった。

 新学期早々、正体不明の敵との「戦争」のため、徴兵を宣告された離島の中学生たち。
 金曜日の五時間目、指名を受けた生徒は最前線へ駆り出されることになった。
 だが、体力自慢の朔と、その幼馴染みで料理が取り柄の都だけは、なぜか出兵不適格者となる。
 最初に指名されたのは、東京から疎開してきたはずの零名で―――。
 恋とごはんと戦争の青春アンサンブル!

出典:五時間目の戦争1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 水彩画のようなきれいなカラーの印象的とは裏腹に内容はデスゲームに近いダークファンタジー。
 いつ終わるとも知れない戦争に向かうことを強いられながらも安居島都、双見朔、篠川零名の恋愛を描いていきます。
 安居島都、双見朔が「出兵不適格者」とされたことなどほとんどが最終4巻で明かされます。

Sample

主な登場人物

・安居島都(あいしまみやこ)
 中学3年生。
 戦時下、田舎からも出征となる事態の中、出征する資格はないと言われる。
 ご飯を作ることしかできないと

・双見朔(ふたみさく)
 中学3年生。
 都の幼馴染。都と同様に出征する資格はないと言われる。
 
・篠川零名(しのかわれいな)
 中学2年の時に東京から疎開してきた。
 

あらすじ

 日本が戦争を始めて5年。
 田舎では戦争は関係ないと思っていた。

 そんな田舎からも戦時下法令第4条により徴兵、戦場へ駆り出されることとなった。
 何と戦っているかも知らされず、金曜日の5時間目に出征を言い渡される生徒。

 無事に戻ってくる者、命を落とす者、傷を負ってくる者…。
 終わらない戦争に次は自身が出兵させられる恐怖を抱きながら、生きて恋をする。

 この戦争が殲滅戦争であることを知らないまま。

感想

 水彩画のようなきれいなカラーが印象的です。
 裏腹に内容はデスゲームに近いダークファンタジー。

 いつ終わるとも知れない戦争に向かうことを強いられながらも安居島都、双見朔、篠川零名の恋愛を描いていきます。
 1巻から少しずつ謎がわかっていきますが、安居島都、双見朔が「出兵不適格者」とされたことなどほとんどが最終4巻で明かされます。
 
 作中の愛しい人を失う状況というのはありますが、最終的に双見朔は無責任な男になってしまっていないでしょうか。
 言い方は悪いかもしれませんが中学3年生の男子なんてのは好きな女がいたらこうなってしまうのかな。
 反対に都の一途さや健気さは痛いくらいです。

五時間目の戦争1巻186-187
出典:五時間目の戦争1巻

 怖くて死ぬかもしれない戦場から生きて帰ってこられて、温かいご飯なんて出されたらそら泣くよ。

 1巻帯の文句は「世界の終わりが明日でも、きっと私は恋をする。恋とごはんと戦争。それが十四歳のすべてだった。」

作者・書籍関連

 優さん
 https://twitter.com/tw__yu

 作者の優さんは2017年7月1日に急性心不全により逝去されています。
 ご生前のご功績を偲び、謹んでお悔やみ申し上げます。 


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