【感想】KILLING ME/KILLNG YOU（～３巻まで）

2020年10月29日 2021年5月23日

　ロードムービーが好きな方におすすめ。

基礎情報

作品名　： KILLNG ME/KILLNG YOU
ジャンル：ストレンジ・ロードムービー
漫画　　：成田芋虫
原作　　： -
出版社　：株式会社KADOKAWA
掲載誌　：別冊ドラゴンエイジ→ヤングドラゴンエイジ
レーベル：ドラゴンコミックスエイジ
発表期間：
巻数　　： 3
アニメ　： -

　落下した隕石の影響により、いつからかおかしくなってしまった世界を旅する、不死の少女・ミーティアと、同じく不死であり異形のユースアネイジア。
　２人はこの狂った世界で旅をし続けていく、”死ぬ”方法を探すため…。
出典：KILLNG ME/KILLNG YOU１巻裏表紙

感想概要

　おすすめ：★★★☆☆
　望まぬ不死となった二人が死ぬ方法を探す旅、旅の途中で出会った人や出来事をつづったロードムービー。
　３巻では”ユースアネイジア”の過去が明らかになり、結果”ユースアネイジア”が過去と決別することができますがだいぶ救いがないですね。
　funeral.10 くだらない話が好きです。

感想

　世界に隕石が降り注いだ日、世界は狂った。

　隕石を額に受けた少女ミーティアは不死になった。場所を変え方法を変え何度死のうとしても生き返った。そうしてさまよい歩いて一人の異形を見つける。
　異形は青紫の血が通い、複数の目を持ち、体に不釣り合いな何物かの腕があり、不死の人間だった。
　ミーティアは「ユースアネイジア」と名乗るその異形と死ぬ方法を探す旅を始めた。

　主な登場人物は二人。
　・ミーティア
　　主人公。隕石のせいで不死となり、ユースアネイジアと旅をしています。
　　頭空っぽの何も考えていないおバカな子。でもすごくいい子。
　・ユースアネイジア
　　２人目の主人公。隕石のせいで異形に、不死になり、ミーティアと旅をしています。
　　賢いというかちゃんと考えて行動する青年。

　ストーリーは望まぬ不死となった二人が死ぬ方法を探す旅。旅の途中で出会った人や出来事をつづったロードムービーというか放浪記のような感じです。
　３巻では”ユースアネイジア”の過去が明らかになり、結果”ユースアネイジア”が過去と決別することができますが、ちょっとというかだいぶ救いがないですね。
　これからの２人の放浪を続けることやミーティアとの信頼関係があるということもありますが、もう少し救われても…とも思ってしまうほど。

　個人的にはfuneral.10 くだらない話、がメリーゴーラウンド方式＋時系列入れ替えみたいな感じで好きです。
　最初読んだときに何をやってるのか全体はわかるんだけど、それぞれがどう絡んでるのかわからない。でも読み終わったり読み返したりすると腑に落ちる感があって面白いです。

　絵は大変きれいで、カラーは特にきれいです。巻中カラー入れてほしいくらいです。
　漫画としても読みやすく面白くて好きです。
　
　