漫画感想

【感想】宇宙戦争(~2巻まで)

2020年11月18日

 SF好きにおすすめ。

基礎情報

宇宙戦争2巻表紙
出典:宇宙戦争2巻表紙

作品名 : 宇宙戦争
ジャンル: SF
漫画  : 横島一
原作  : H・G・ウェルズ
出版社 : 株式会社KADOKAWA
掲載誌 : コミックビーム100
レーベル: BEAM COMICS
発表期間: 2018年10月~
巻数  : 2
アニメ : -

 20世紀初頭―――。
 紅く輝く火星に観測された異変。
 やがて英国郊外に謎の円筒が落下。
 ―――それは人類を殺戮する為に送り込まれた恐るべき火星兵器だった!!

 人類対火星人!!
 侵略SFの原点にして最高傑作!
 あのH・G・ウェルズの歴史的名作を奇跡の漫画化!!

出典:宇宙戦争1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 原作は1898年にH・G・ウェルズが発表したSF作品の名作。
 作中で”三脚台(トライポッド)”と呼ばれる火星人は、タコのような宇宙人(火星人)のイメージを定着させたと言われています。
わかりやすく描写しているので読み進めやすいです。

  • 物語性
    6
  • 人物像
    6
  • 世界観
    7
  • 絵画力
    7
  • 緻密さ
    7
  • 漫画力
    6
  • 更新度
    5
  • 作家性
    4
  • 話題性
    3
  • 希少性
    0

感想

 写真家の主人公が当時の様子を回顧する形で物語が始まり、進みます。

 1901年のイギリスで隕石が落ちたとのことで新部記者や野次馬などが集まる中、天文学者のステントが落ちたのは隕石ではなく火星人を載せた円筒であり、火星人が出てきているところを見て「我々にも同等の知能があり彼に対し敵意の無い事を、この白旗はっきり示し皆協力して救助にあたりましょう」と言い出します。
 火星人からは圧倒的な威力を持つ光線が放たれ、あたりにいた人も森も山も蹂躙します。
 幸いにも生き残った主人公は町に戻り束の間の日常を過ごしますが、火星人が行動を開始するとともに2つ目の円筒が落下してきます。
 その後火星人と戦い、恐怖や絶望、圧倒的な戦闘能力の差に逃げ惑う人類の姿が描かれていきます。

 原作は1898年にH・G・ウェルズが発表したSF作品の名作。
 数々の映画や音楽で扱われており、オマージュなども多数出ています。
 しかし、正統な漫画化というのは初めてなのではないでしょうか。作者の死後70年でパブリックドメインになるそうですが、それで漫画化できたんでしょうか。

 作中で”三脚台(トライポッド)”と呼ばれる火星人は、タコのような宇宙人(火星人)のイメージを定着させたと言われています。
 原作小説を読んだことがないので、本作で描かれる火星人がどれくらい原作に忠実なのかはわかりませんが、人類とはかけ離れた造形、とてつもない破壊や殺戮のできる兵器(器官?)など、すごい想像力だなと思わせます。

 絵柄は癖が少なく、わかりやすく描写しているので読み進めやすいです。
 

作者・書籍関連

 横島一さん
 https://twitter.com/hyokoshima


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