漫画感想

【感想】今日、小柴葵に会えたら。(~2巻まで)

2020年10月23日

 百合漫画好きにおすすめ。 

基礎情報

今日、小柴葵に会えたら。2巻表紙
出典:今日、小柴葵に会えたら。2巻表紙

作品名 : 今日、小柴葵に会えたら。
ジャンル: パンチドランク・ラブストーリー
漫画  : フライ
原作  : 竹岡葉月
出版社 : 株式会社一迅社
掲載誌 : 月刊ComicREX
レーベル: REX COMICS
発表期間: 2019年1月~
巻数  : 2
アニメ : -

 恋でも友情でもない、青春が煌めく、パンチドランク・ラブストーリー第1巻。

 高校2年の夏、キラキラしたい外面命な養殖女子「成田佐穂子」は体育会系で天然女子「小柴葵」と出会ってしまった。
 もともと地味子であった佐穂子は天然でキラキラして見える葵に憧れ、友達になりたいと近づこうとするが、何故かキスしてしまう…。
 これがすべての始まりだった。

出典:今日、小柴葵に会えたら。1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 主人公の佐穂子は外面を気にして高校デビューした「養殖」な自分を、上辺ではなく本心でキラキラとしている「天然」の小柴には嫌われたくないと、本物の自分を嫌わないでほしいと、キスしてしまうことから物語が始まっていきます。
 地味思考が消えない佐穂子可愛いよ。

Sample

感想

 大学3年生の秋、高校の同窓会に出席した主人公の成田佐穂子。友達の杏那達と話し、小柴葵が来ていないことを知らされる。葵と会って話したいことがある。

 中学まで地味だった佐穂子は一念発起、インスタ映えに努力を惜しまずキラキラした高校デビューを果たし、ゆるふわ小動物系美少女理湖とハーフでクール系美人の杏那と素敵なお友達もゲットしてパリピでリア充の仲間入り!
 一方、周りの目なんて気にせず、男子と一緒に遊んだりする「天然物」の小柴葵。そんな彼女となんかインスタでも撮れば人気がまた上がるんじゃないかと話しかけてみようと思っても、アクティブなんだか捕まらない、探しても見つけても男子といたりして話しかけられない。

 そうして見かけた昼休み、佐穂子が中学校までそっち側だった地味な子と小柴がひっそりと話しているのを見かける、きっと地味な子と話しているのを見られたくないんだろうと思いながら。
 放課後に待ち伏せて話してみると、小柴は家庭科部に入っていて、話していた地味な子たちは料理とか編み物とかが上手な家庭科部の子だと、自分はガサツだからぬいぐるみを作りたいなんて言うのは笑われると教えてくれた。

 「養殖女」の佐穂子は、家庭科部なんてマイナーな文化部に入ってることを知られたくないんだと思っていた。
 上辺ではなく本心でキラキラとしている彼女には嫌われたくないと、本物の自分を嫌わないでほしいと、考えているうちにキスしてしまう。

 佐穂子が小柴を好きなことを、同窓会から回想という形で振り返りつつ、同窓会に出席するのかという現在も少しずつ進行していきます。
 ちょうど単行本の始めと終わりを大学生、中間を高校生の部分で構成しているのは面白いですね。


 佐穂子の憎めない性格というかキャラクターが良いのかな。
 外面的にキラキラしたいし高校デビューもした、でも基本地味・オタク的発想は残ったまま。変にリア充を前面に出さず、むしろ小柴に嫌われたくないから家庭科部に入ったりするから良い意味で欲望に忠実で可愛いのかも。

今日、小柴葵に会えたら。2巻138
出典:今日、小柴葵に会えたら。2巻



 

 2巻では杏那や栃野の気持ちが見えてきたり、佐穂子が自分の気持ちに気づき始めたり。
 本人としては自分をよく知っていると思っていても、知らなかったり気づいていなかったり。馬鹿というか等身大というか、変にドロドロしてないのもいいですね。
 栃野先輩の左手が気になるけどね。

今日、小柴葵に会えたら。2巻094
出典:今日、小柴葵に会えたら。2巻

 あと、こちらの心をえぐってくるようなリアルめの話はやめるんだ。

作者・書籍関連

 フライさん
 https://twitter.com/flyco_


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