漫画感想

【感想】ボーダレスネーム(2巻完結)

2021年12月6日

 漫画が好きな方ならおすすめ。

基礎情報

ボーダレスネーム2巻表紙
出典:ボーダレスネーム2巻表紙

作品名 : ボーダレスネーム
ジャンル: お仕事
漫画  : 谷中分室
原作  : -
出版社 : 株式会社集英社
掲載誌 : 少年ジャンプ+
レーベル: ジャンプコミックス
発表期間: 2021年20号~2021年48号
巻数  : 2
アニメ : -

 広告代理店で働く亜生(あお)は、「上手くやる」をポリシーに平穏な日々を過ごしている。
 だが昔捨てたはずの”夢”である「漫画」に仕事で関わることで亜生の夢が動き出し…?
 アラサー女子が夢に挑戦するワーキングストーリー第1巻!

出典:ボーダレスネーム1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★★☆
 かつて捨てたと思った夢を、ちょっとしたことから思い出したようにまた追いかける。
 やり方も内容も手探りで昔の嫌なことも今の見たくないことあってもちょっとしたことに傷ついたり。
 それでも追いかけるのをやめないのはきっとそれが本当にやりたいことだからでしょう。
 片山津と加賀の相棒感がすごくいいですね。加賀ちゃんすごく好き。

Sample

主な登場人物

・片山津亜生(かたやまづあお)
 主人公。31歳。
 広告代理店「J&AD」勤務。
 仕事のニーズに応え、自分のキャパも超えないようにする「上手くやる」をポリシーにしてきた。
 仕事で関わることになった漫画の広告の仕事に、昔捨てた夢が動き出す。

・石川友禅(いしかわゆうぜん)
 集瑛社勤務。28歳。
 主人公の勤めるJ&ADに広告を依頼。
 文芸の編集を希望したが漫画の編集に。
 漫画の編集をして漫画が新しい夢に。

・七尾丈青(ななおじょうせい)
 主人公の上司。34歳。
 雑な仕事の振り方に見えて、カバーやフォローをそつなくこなす。
 仕事できる人っていうのはこういう人なんか。

・加賀千里(かがせんり)
 主人公のトレーニー。29歳。
 主人公が七尾から教育係を任された。
 漫画が好きで、主人公の「仲間」に。

あらすじ

 主人公・片山津亜生は漫画を描いていた。
 しかしそんな夢を見ていたらろくな大人にならないとその夢を諦める。

 それから少し時間が流れ、色んなものに折り合いをつけながら、広告代理店でデザインの仕事に就く。
 若くもなければ夢もないけれど「ロクな大人」にはなれたようだ。

 新しく来たのは漫画関係の広告の仕事。
 いつものようにうまくやろうとしていく主人公。
 気持ちを切り替えようと行きつけの居酒屋で仕事の依頼主の編集者・石川と偶然出会う。
 仕事のためと久しぶりに買った漫画の話や彼の編集者となった経緯などを聞くうちに、彼女の中で何かが動き出す。

 仕事を続ける中、漫画を描くことも諦めない。
 仕事の繁忙、漫画の〆切。おざなりになる仕事、自分にしか描けない漫画がわからなくなる。
 悩み、苦しみ主人公の出す答えは。

感想

 現在は副業も一般的?になってきました。
 これしかないとすべてをそれに捧げるか、生活や糧のために他の仕事をしながらでも頑張るのか。
 もともと才能や時の運がモノを言うような職の人達にとっては難しい問題なのではないでしょうか。

 2巻で完結となってしまったのは、もっと続いてほしかったと思う反面、ダラダラと続けるよりも主人公の出した答えを想像させるこの終わり方でよかったんだと思います。
 LAST EPISODE最高でした。
 読んだ後から考えれば伏線だったのかもしれません。
 物語の運びがうまいのか、主人公の心情に入り込まされているのか定かではありませんが、「ここでそれ使うのか」と思いました。
 過去の自分の仕事が誰かへのメッセージで、その誰かの中に今迷っている自分が、未来に向かう自分が含まれているようですごく好きです。
 

作者・書籍関連

 谷中分室
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