漫画感想

【感想】君に紡ぐ傍白(3巻完結)

2021年11月1日

 ガールズラブストーリーが好きな方におすすめ。

基礎情報

君に紡ぐ傍白3巻
出典:君に紡ぐ傍白3巻表紙

作品名 : 君に紡ぐ傍白
ジャンル: ガールズラブストーリー
漫画  : 矢坂しゅう
原作  : -
出版社 : 株式会社竹書房
掲載誌 : WEBコミックストーリアダッシュ
レーベル: BAMBOO COMICS
発表期間: 2020年3月~2021年9月
巻数  : 3
状態  : 完結
アニメ : -

 夢を諦め新たな生活を送る遥香
 夢を追い舞台に立ち続ける菜央
 舞台というものにそれぞれ真逆の想いを持つふたりが出会い惹かれ合っていく
 言えない想いと聞けない言葉を隠しながら―――

出典:君に紡ぐ傍白1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:[osusume]
 舞台を背景に立花と葉山の通う思いが可愛く、すれ違う思いが歯がゆいラブストーリー。
 丁寧なキャラ設定とストーリー運び、そして全編フルカラー。
 ガールズラブストーリーで大変良かったと思いますが、葉山が男でも全く違和感ないです。

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主な登場人物

・立花遥香(たちばなはるか)
 主人公。大学2年生(物語開始時)。
 かつて舞台をやっており、主役を演じるなど将来有望と思われていたがあることをきっかけに舞台を降りる。
 もう舞台のことを思い出すことはないと思っていたころ葉山に出会い惹かれていく。

・葉山菜央(はやまなお)
 大学1年生(物語開始時)。
 偶然見に行った舞台で見た立花に憧れ、舞台を続ける。
 舞台を降りたことを知ってもなお一緒の舞台で会おうという夢を抱き続けながら。

・瀬川純(せがわじゅん)
 立花の幼馴染。
 幼稚園から高校まで一緒。
 騒がしく猪突猛進感がありますが、とても立花を大切にしている。

・三崎夕貴(みさきゆうき)
 葉山の友人。
 バイト先を二人がよく行く本屋にしたのはなんでなんやろなー。
 

あらすじ

 中学生の頃から学生劇団に所属し、高校1年生の頃には主演を務めるまでになった主人公・立花遥香。
 舞台を通じていつか誰かに夢を与えられるようになれたらと思っていた。
 しかし、あることがきっかけで舞台を降りた。

 大学に進学し、バイトや一人暮らしに慣れ、舞台のことを思い出すこともないと思い始めていたころ。
 図書館に閉館時間近くまでいた葉山に出会う。
 話すと葉山は劇団に所属し、舞台を頑張っているという。

 そんなやり取りから少しずつ距離が縮まっていき付き合いだした二人。
 立花は自身が舞台をやっていたことを、葉山は舞台を辞めずにこれたのがかつての立花の舞台だったことを隠しながら。

感想

 舞台を背景に立花と葉山の通う思いが可愛く、すれ違う思いが歯がゆいラブストーリー。
 丁寧なキャラ設定とストーリー運び、そして全編フルカラー。

 ガールズラブストーリーで大変良かったと思います。
 ただ、葉山が男でも全く違和感ないです。

 女子高、女子大、劇団も女性ばかりというわけでもないですし。
 女性同士で付き合うことへの周囲の不理解とか彼女たち自身の葛藤とかないですし。
 二人の間で秘密にされていた舞台への想いも男女は特に関係ないですし。
 言うのであれば男女のラブストーリーである必要もなければガールズラブストーリーである必要がない。

 加えてフルカラー。
 見やすいですし、作者は大変だったかと思います。
 ですが、これもフルカラーである必要は特にないです。
 色でアクセントをつけるわけでもなく、没入感を上げているかと言われれば疑問符です。

 やらしい話、フルカラーではなく通常のトーンを使用した漫画で価格を抑えればもっと手を出しやすかったのではないでしょうか。
 前述のようにストーリー運びは丁寧で王道的に面白いんですから。

作者・書籍関連

 矢坂しゅうさん
 https://twitter.com/syu_612


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