【感想】女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話（１巻）

　百合が好きな方なら面白いかもしれない。

基礎情報

　「女同士なんて、ありえないでしょ！」
　モテ系JKの榊原鞠佳は、ある日、クラスのクールな美少女・不破絢に突然百万円を突き付けられた。
　「一日一万円で百日間、あなたを買うわ。女同士が本当にありえないかどうか、試してあげる。」
　「―――は？はぁっ？」
　その日から放課後になると手を握ったり、頭をやさしく撫でまわされたり、ついには〇〇されちゃったり…！？
　果たして鞠佳は百日経っても「ありえない」と言い張ることができるのか―――。

出典：女同士とかありえないでしょと言い張る女の子を、百日間で徹底的に落とす百合のお話１巻裏表紙

感想概要

主な登場人物

・榊原鞠佳（さかきばらまりか）
　主人公。高校２年生。
　髪もメイクもファッションも気にし、クラス内トップクラスにイケてるJK。
　百合がありかなしか不破から百日間の勝負を持ち掛けられる。　
　
・不破絢（ふわあや）
　鞠佳のクラスメイト。
　資産家の娘とのうわさでクラスでは孤高の存在。
　鞠佳とクラスメイトとの会話を聞いて勝負を持ち掛ける。

あらすじ

　髪もメイクもファッションも気にし、クラス内トップクラスにイケてるJKの主人公・榊原鞠佳。
　空気も読めるし、周りには笑顔も絶えない。

　他愛無く聞かれた「女子にコクられたらどーする？」に、女同士とかありえないでしょと答える。
　欲しいバッグがあるがバイトをやめてしまいお金がない。オッサンに媚売ればお金にはなるが…。

　そんな話をしていると普段会話すらないクラスメイトの不破から話があると呼び出される。
　不破はそれと彼女の懐状況を聞いて鞠佳に１日１万円で援助を受けて女同士がありえないか試すという。

　百日間で鞠佳の「女同士なんてありえないでしょ」という考えを変える勝負をすることになった。
　

感想

　タイトルが長い百合もの。
　絢が鞠佳をもともと好きで、お金や同性愛への考え方を変えることを口実にあれやこれやと好きにさせようとする話、ならいいんですけどね。

　タイトルもそうですが、絢が鞠佳を「百合にさせたい」と取れるのと、作中での絢の感情がうまく読み取れなくて百合なのか自分の中でうまく飲み込めてないです。
　「女同士なんてありえないでしょ」という考えを変える勝負をすることになって、髪をなでるとか、だっこしたりとか、絢が鞠佳を嫌っていないことはわかります。ただ、まだ始まったばかりだからというのはあるんですが、絢が鞠佳に「百合はあり」「百合好き」にさせたいからやっているように見えてしまうのが原因なんだと思います。
　
　百日間、百万円をかけてでも鞠佳を（百合にして）好きになってもらおう、というのが百日間で鞠佳を百合にしように見えてしまっているんだと思います。
　絢が表情のあまり変わらないキャラということや落とされる方（鞠佳）の感情の動きに主眼が置かれていることもあるんでしょうが、簡単に言うと絢が鞠佳を好きなのか、鞠佳に絢を好きになってもらいたいのかがわからない。

　絵は可愛く背景迷子にもなりませんので読みやすいです。

作者・書籍関連

　かやこさん
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