漫画感想

【感想】探偵はもう、死んでいる。(1巻)

2020年11月26日

 推理ものと思って騙されたい方なら面白いのかもしれない。

基礎情報

探偵はもう、死んでいる。1巻表紙
出典:探偵はもう、死んでいる。1巻表紙

作品名 : 探偵はもう、死んでいる。
ジャンル: ミステリー風
漫画  : 麦子
原作  : 二語十
出版社 : 株式会社KADOKAWA
掲載誌 : コミックアライブ
レーベル: MFコミックス アライブシリーズ
発表期間: 2020年7月号~
巻数  : 1
アニメ : -

 平凡な高校生の俺君塚君彦は完全無欠に巻き込まれ体質で、ハイジャックされた飛行機の中で出会った天使のように美しい探偵の少女・シエスタの助手となったのだ。
 名探偵と助手は三年間にも及ぶ目もくらむような冒険劇を繰り広げ―――

 やがて死に別れた。
 これは、それからさらに一年後。
 ただ一人生き残った俺と、探偵の意志が紡ぐ―――
 まだ終わらない物語。

出典:探偵はもう、死んでいる。1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★☆☆☆☆
 表紙の絵とタイトルからして推理ものかなと思ったら違いました。
 推理も何もなく主人公のコネで話が進み回想を挟むので面白みは特にない。

Sample

感想

 中学生の頃美人の名探偵の助手として目もくらむような冒険譚をしてきた主人公の君塚君彦。
 名探偵の死から1年、普通の高校生として生活しようとしていたところに、夏凪渚から「あたしが探している人を探してほしいの」と依頼され物語が始まります。

 表紙の絵とタイトルからして推理ものかなと思ったら違いました。
 中学生(14歳)から高校生(17歳)までの三年間探偵のシエスタと共に冒険譚をしたのに、(裏表紙のあらすじにある)平凡な高校生とは如何に。百歩譲って探偵が亡くなってからの1年で平凡な高校生になったと言いたいにしても、自他ともに認める巻き込まれ体質と夏凪渚に出会う三日前にひったくり犯を捕まえたり、事件解決で新聞記事になるようなこ高校生を平凡な高校生とは言わない。

 ヒロインと思われる夏凪渚も夏凪渚で、主人公に依頼をする前名前を確認するところで胸ぐらをつかみ、手を主人公の口に押し込み「あたしの質問を無視するなら容赦なくあんたののどちんこを触る」と言ってくるような人間です。
 そのあとのどちんこを触られたのか、涙してしまう主人公ですが、それをもって人間の威厳が音を立てて崩れていったそうです。どうやらこの世界ではのどちんこに人間の威厳があるようです。

 夏凪渚からの依頼は自身が移植された心臓の元の持ち主を探して会いたいというものでした。
 それを聞いた主人公は警視庁と思しき所に向かいます。移植手術を受けた病院などではありません。
 「警視庁と思しき」というのは警視庁と明言されていないことや描写された建物が何なのかわからないことからです。

 しかもその施設は主人公は顔パス、警部補にもすぐ会えます。
 警部補が通した会議室(?)で葉巻を吸うとか、イメージが30年前で止まってるんでしょうか、官公庁の一会議室で喫煙ができるとは思えません。
 脳死判定の事案は全て警察庁刑事局捜査第一課に報告することが法律で義務付けられているそうです。無知を晒して申し訳ありませんが臓器移植法でそうなっているんでしたっけ?
 なんだかんだ今回の件を話すと、地下牢的な場所に連れていかれ20分だけ面会してよいと、<人造人間>のコウモリとの面会が許可されます。
 このコウモリは視覚を失う代わりに聴覚が超人的になったらしく、過去に聞いた心音と夏凪渚の心音を比較することで誰のものかわかると言います。

 この後探偵シエスタとの回想が始まりますが、夏凪渚の心臓がシエスタの心臓でした、シエスタは主人公に恋をしていたので移植された夏凪渚も主人公が好きになりますなんて言いださないことを祈っています。
 
 絵柄はさっぱりしていて読みやすいと思います。
 一つ気になったのはカバーの表紙。既に発行されている小説1巻の表紙に瓜二つなんですが、ここまで似せる必要あったんでしょうか。「この構図や衣装、色合い等にしなければならない」作中のシーンでもあるのでしょうか。
 トレスをしたとか言いたいわけではなく、書籍版なら本の大きさで別物だとわかりますが電子書籍版は誤認して買ってしまうのではないかと思いました。

作者・書籍関連

 麦子さん
 https://twitter.com/mugikoyd1


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