暑苦しいけど嫌悪感のない不思議な漫画。
基礎情報

作品名 : ひなたと三笠
ジャンル: ヒューマンドラマ
漫画  : ふじた渚佐
原作  : -
出版社 : 株式会社竹書房
掲載誌 : 月刊まんがくらぶ→ストーリアダッシュ
レーベル: BAMBOO COMICS
発表期間: 2018年9月~2020年8月
巻数  : 1
アニメ : -
[ド直球彼氏×彼女]の作者がおくる自由奔放なお節介ちゃん×陰気な転校生
出典:ひなたと三笠帯
感想概要
 おすすめ:★★★☆☆
 転校してきたばかりでクラスになじめない大塚三笠に同じクラスの八雲ひなたが絡んで友達になろうとするお話。
 凄く熱い、暑苦しいのに嫌悪感を感じないのはひなたの底抜けに明るいキャラクター故か。
 三笠がひなたの家に行ってカレーをごちそうになるシーンがあるんです。よくないですね、泣きそうになりました。
- 物語性
 - 6
 
- 人物像
 - 8
 
- 世界観
 - 6
 
- 絵画力
 - 7
 
- 緻密さ
 - 7
 
- 漫画力
 - 8
 
- 更新度
 - 5
 
- 作家性
 - 5
 
- 話題性
 - 0
 
- 希少性
 - 2
 
感想
 転校してきたばかりでクラスになじめない大塚三笠。転校前の学校で信じていた友達に裏切られたと感じた彼女は自分の殻にこもり友達を作ろうとしていなかった。
 同じクラスの八雲ひなたはそんな彼女を知りたく、あれやこれやと絡んで友達になろうとする。そんなお話。
 いや、凄い。漫画のコマ割りがごく普通なのに凄く熱い、暑苦しい。
 ウザ絡みと言わんばかりの絡み方だけれども、嫌悪感を感じないのは彼女の底抜けに明るいキャラクターと書き下ろしで描かれるひなたちゃんの過去があってこそのものかもしれない。彼女の行動の根底の一つだと思うので書き下ろしじゃなくてストーリーの中でやってほしかった。
 


 三笠がひなたちゃん家に行ってカレーごちそうになるシーンがあるんです。よくないですね、泣きそうになりました。ちょっと性急すぎたというかそれまでにもう少し掘り下げてたら泣いてたと思う。
 今のご時世こんな暑苦しいのはウケないのかもしれないけど、クラスになじめない子をなじませるにはこれくらいパワーが必要なのかもと思わせるハイテンションぶり、嫌がらせをする子がいてもそれに負けない純粋さがあったり、もう少しゆっくりしっかりキャラクターやその過去を掘り下げていけばもっと良かったと思いつつ、単巻で終わりとのこと。残念。
作者・書籍関連
 ふじた渚佐さん
 https://twitter.com/asakotofuji
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