一日遅れてしまいました、10月1日は眼鏡の日です。
眼鏡が好きな方、眼鏡をかけている方、眼鏡に興味がある方におすすめ。
基礎情報
作品名 : 眼鏡橋華子の見立て
ジャンル: 眼鏡
漫画 : 松本救助
原作 : -
出版社 : 株式会社講談社
掲載誌 : モーニング
レーベル: モーニングKC
発表期間: 2014年48号~
巻数 : 2
アニメ : -
この「メガネ漫画」は銀座の一等地にある「眼鏡画廊」の若き店主・眼鏡橋華子(めがねばしはなこ)と、雑誌編集者・川原(かわら)による、メガネをめぐる物語。
出典:眼鏡橋華子の見立て1巻裏表紙
メガネを見つめ直したら、きっと人生が変わる。
感想概要
おすすめ:★★★☆☆
眼鏡橋華子の変態的な眼鏡へのこだわりがあり、それをただ客に押し付けるのではなく、客に似合うように選び、勧め、時には悩むのが面白い。
基本1話完結なので、話のテンポもよく読みやすいのも話の内容と合っている。
- 物語性
- 6
- 人物像
- 8
- 世界観
- 8
- 絵画力
- 7
- 緻密さ
- 8
- 漫画力
- 7
- 更新度
- 2
- 作家性
- 5
- 話題性
- 0
- 希少性
- 0
感想
部署が変わり、メガネの記事を書くこととなった川原が町で偶然出会った和服美人の眼鏡橋華子。彼女は銀座の一等地にある「眼鏡画廊」の若き主人だった。
眼鏡を買いに来た客が眼鏡を選ぶのを手伝い、その客に”似合う”眼鏡を勧める眼鏡橋華子、彼女と彼女の勧める眼鏡をメインとしたメガネ漫画。
眼鏡橋華子の変態的な眼鏡へのこだわりがあり、それをただ客に押し付けるのではなく、客に似合うように選び、勧め、時には悩むのが面白い。
客がその眼鏡をかけた後で「どう見られたいのか」「どうなりたいのか」をしっかり話を聞いて勧めている。それは全くの「これから」ではなくその客が今までどうあったか、どう見られていたかに根差しており、外見も含めいわばその人を形作るもので、それをしっかり描いているので読んでいて納得感を得やすく共感しやすい。
基本1話完結なので、話のテンポもよく読みやすいのも話の内容と合っている。
正直に申し上げれば、眼鏡は度があっていればいいやと思っていた人間なので、この漫画には、眼鏡橋華子の話には耳が痛くも、認識が変わる思いでした。今度眼鏡屋さんに行くときには意識してみたいとは思うものの「どう見られたいか」が自分の中で描けないのでどうしたものか。
残念なのはメガネディアと称してコマの外に蘊蓄があるところ。雑誌掲載時に載っていたのかもしれないので何とも言い難いが、話に直接関係ない知識もあり、初めて読む場合には蘊蓄に気を取られてメインストーリーのテンポを阻害している。知識として載せたいのであれば話と話の間に一定程度まとめて入れたほうが読みやすいと感じる。
1巻が2017年2月、2巻が2018年5月(1巻巻末での2巻発売予定は2017年夏)と刊行スピードがゆっくりなので次の巻が待ち遠しいです。
余談
今年も眼鏡供養会が10月1日に行われました。
https://meganekuyoue.jimdofree.com/
作中でも言われていますが、眼鏡は身につけるものなので役目を終えた眼鏡を供養してはいかがでしょうか。
作者・書籍関連
松本救助さん
https://twitter.com/torimo_mk
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