【感想】ニューノーマル（～２巻まで）

　ファンタジーが好きな方ならおすすめ。

基礎情報

　「僕たちが生まれる少し前、ひとつの感染症が世界を変えた」
　マスクで口元を隠すことが当たり前の日常となった近未来。
　世界流行前の時代に想いを馳せる夏木とクラスメイトの秦は、ふとしたことから小さな秘密を共有する仲になり……。
　「新しい日常」の世界を生きる二人の「新しい非日常」の物語が、動き出す！

出典：ニューノーマル１巻裏表紙

感想概要

主な登場人物

・秦（はた）
　主人公。高校２年生。
　夏木に想いを寄せつつある。
　ある日、夏木の素顔を見てしまう。
　ドローンレースの代表メンバーに選ばれた。

・夏木（なつき）
　主人公のクラスメイト。
　父親のもつ世界流行前の時代の映画などを見て想いを馳せる。
　秦に素顔を見られたからは秦の素顔も見たいと思いだす。
　
・日向エリカ（ひなたえりか）
　主人公の所属部に入ってきた後輩。
　食堂の個人ブースで誤って素顔を見られてしまう。
　

あらすじ

　ある感染症が世界的に大流行し、マスクで口元を隠すことが当たり前となった近未来。
　上下開閉式のマスクで水を飲み、ソーシャルディスタンスを保ち、食堂では個人ブースで食事をとる。

　この時代、マスクの下の唇を見ることは性的な意味を持っていた。
　主人公は下校時に学校のウォーターサーバーで水筒に水を入れようとしたが運悪く故障中。
　本当はいけないが水道の蛇口から水を入れるかと、そこには夏木さんがマスクを取って蛇口から水道水を飲んでいた。

　秦は夏木の素顔を、唇を見てしまった。

感想

　マスクをすることが当たり前になった世界のお話。
　感染力が強く、致死率も高い新興感染症、特効薬もなく罹患した場合は隔離ののち運が良ければ生き延びられる。

　世界観はシリアスですが、基本はヒロインとのラブコメです。
　椎名七海、第８話から第１０話に出てきましたが、彼女の話は考えさせられますね。

　皆でプールに入ったり、林間学校（臨海学校）、体育祭、文化祭。
　学生だった当時勝手に決められた面倒事と思っていたそれらはとても貴重な行事だったんですね。


　マスクに関しては10年以上前から日常的にしているのであまり変わりませんが、当時は「マスク依存症」と病気のように言われていたのを思い出しました。

　ニッセイ基礎研究所　“マスク”依存社会－あらたな現代の｢国民病｣を考える
　https://www.nli-research.co.jp/report/detail/id=55114?site=nli
　

前巻までの感想

【感想】ニューノーマル（１巻）

作者・書籍関連

　相原瑛人さん
　https://twitter.com/a_akito17

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