基礎情報
作品名 : 薬屋のひとりごと
ジャンル: ミステリー、ファンタジー
漫画 : ねこクラゲ
原作 : 日向夏
出版社 : 株式会社スクウェア・エニックス
掲載誌 : 月刊ビッグガンガン
レーベル: ビッグガンガンコミックス
発表期間:
巻数 : 9
アニメ : -
中世の宮中で下働きをする少女・猫猫(マオマオ)。
出典:薬屋のひとりごと1巻裏表紙
花街で薬師をやっていた彼女が、帝の御子たちが皆短命であるという噂を聞いてしまったところから、物語は動き始める。
持ち前の好奇心と知識欲に突き動かされ、興味本位でその原因を調べ始める猫猫の運命は――…!?
感想概要
おすすめ:★★★☆☆
主人公・猫猫の変態的ともいえる薬への知的好奇心と知識をもとに推理していきますが、舞台が中世で猫猫の知識が現代くらいの違いがあります。
薬学の難しい話を持ち出してくるものではないことと、話がテンポよく進むことからサクサク楽しく読むことができます。
茸は専門家でも見分けが難しいと聞くので、安易に手を出してはいけません。
主な登場人物
・猫猫(まおまお)
主人公。
特徴がないものの整った顔立ちだが、花街では襲われる危険性があるために普段は化粧や黥でシミやそばかすを書き醜女に見せている。
好奇心・研究心が特に旺盛で、薬、特に毒に対する造詣が深く、毒薬を自分の体で試した傷跡がある。
多様な毒に免疫があり、後宮では毒見役を務めることが多い。
・壬氏(じんし)
後宮の管理を担当する宦官。
その容貌は大変美しく、性別が違えば国さえ傾けるとも。
下級妃や男性の武官からも夜の誘いの声がかかるほど。
大人びた外見よりも実年齢は若い。
性格は粘着質であり、目的のために使えるものは何でも使う。
・玉葉妃 (ぎょくようひ)
翡翠宮に住む皇帝の寵妃。
赤い髪と翡翠の目をもつ胡姫で家庭的な女性。
猫猫に対する壬氏の気持ちを見抜いている様子であり、二人の関係を面白がって見ている。
・梨花妃(りふぁひ)
水晶宮に住む皇帝の妃。
帝の妃にふさわしい気品と「メロン」と形容される見事な乳房の持ち主。
賢妃の名に相応しく寛大かつ懐が深い。
皇帝との間に息子(東宮となる男子)があったが原因不明の病に侵され、猫猫が匿名で知らせたその原因と解決方法を侍女が握りつぶしたため亡くしている。
自身も我が子を死に追いやったのと同じ原因によって衰弱の一途をたどっていたが、帝の命をうけた猫猫の看病により回復。
猫猫が花街の妓女から伝え聞いた「秘策」を伝授されたことにより皇帝の寵愛も取り戻す。
・里樹妃(りーしゅひ)
金剛宮に住む皇帝の妃。
元は先帝の妃として9歳のときに後宮に入ったが、崩御で出家し改めて現帝の妃として後宮に入った。
その特異な経歴から侍女からも蔑まれており、いじめを受けている。
魚介が食べられないことも侍女から偏食と捉えられて嫌がらせとして食べさせられていたが、猫猫によってアレルギー持ちであったことが明らかになる。
・阿多(アードゥオ)妃(あーどぅおひ)
物語開始当時の柘榴宮の主人。
東宮妃時代に男子を一人出産しているが、折悪く皇太后の出産と重なり、医官の手が足りなかったため子どもの生めない身体となったうえ、子どもも乳児期に亡くしている。
本来ならば世継ぎを産めなくなった時点で後宮から出るのが自然であるが、皇帝の意向でぎりぎりまで留められていた。
男前の性格で、男装すると壬氏とよく似た雰囲気をまとう。
あらすじ
中華風中世で宮中にて働く主人公の少女猫猫(まおまお)が、宮中で起こる数々の変死などを暴く推理もの。
医師である養父を手伝って薬師として花街で働く少女・猫猫は、人攫いによって後宮に下女として売られてしまう。
年季が明けるまで目立たぬように勤めるつもりだったが、皇子の衰弱事件の謎を解いてしまったことから美形の宦官である壬氏の目に留まり、様々な事件の解決を手伝わされることとなる。
感想
彼女の変態的ともいえる(薬学というか)薬への知的好奇心と知識をもとに推理していきますが、舞台が中世で猫猫の知識が現代くらいの違いがあります。
薬学の難しい話を持ち出してくるものではないことと、話がテンポよく進むことからサクサク楽しく読むことができます。
茸は専門家でも見分けが難しいと聞くので、安易に手を出してはいけません。
作中の描写から出てきた茸のひとつはカエンタケと思われます。
厚生労働省 自然毒のリスクプロファイル:カエンタケ(Podostroma cornu-damae), ニクザキン科ツノタケ属
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000143427.html
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