漫画感想

【感想】みどりの星と屑(~3巻まで)

2021年6月22日

 漫画家になるために努力する人が好きな方におすすめ。

基礎情報

みどりの星と屑3巻表紙
出典:みどりの星と屑3巻表紙

作品名 : みどりの星と屑
ジャンル: 群像劇
漫画  : 瀬崎ナギサ
原作  : -
出版社 : 株式会社双葉社
掲載誌 : webアクション
レーベル: ACTION COMICS
発表期間: 2020年4月~
巻数  : 3
状態  : 連載中
アニメ : -

 「私があの子にマンガの描き方を教えた。どうしてあの子だけデビューできるの!!」
 マンガに青春を捧げた美大生4人の群像劇、ここに開幕!!

出典:みどりの星と屑1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:[osusume]
 嫉妬、羨望、劣等感、絶望感……そういった感情をこれでもかというくらいに思い知らせてくれます。
 主人公たちの名前に色が入っているのは、「悪い感情」も連動しているんですかね。
 翠は嫉妬、赤は憤怒、紫は傲慢、桃色…?


 

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主な登場人物

・森久保翠(もりくぼみどり)
 主人公。大学2年生。
 北斗美術大学美術学科マンガ専攻。
 赤坂姫子とは高校から同じ。
 漫画の描き方を教えていた赤坂が先に連載を始めることになり嫉妬を覚える。

・赤坂姫子(あかさかひめこ)
 大学2年生。
 翠と高校から同じで、漫画の描き方を教わる。
 当初絵も下手だったが、SNSでのバズりもあり連載にこぎつける。

・美作紫(みまさかゆかり)
 大学1年生。
 一度見れば大抵のことはできる天才型。

・桃瀬治(ももせおさむ)
 大学1年生。
 SNSで自身の描いた漫画をアップしている。
 

あらすじ

 北斗美術大学美術学科マンガ専攻。
 親を説得し、漫画を描くために大学に通っている主人公・森久保翠。

 高校生の時に知り合い、漫画の描き方を教えていた赤坂と共に通う大学では、学内マンガ誌への掲載や漫画コンクールなどが行われていた。
 講義の講評でも翠が10点満点中8点、姫子が7点だった。
 
 姫子がSNSに上げたマンガがバズり、出版社から隔週連載の話を持ち掛けられる。
 おめでとうという気持ちと一緒に、黒いざわざわした感情が湧き上がってくるのを感じる。

 姫子が連載のために書いた原稿を見てみると、以前は全然かけなかったのに、面白い漫画が描けている。
 そうして、無意識に姫子を見下し、追い抜かれ嫉妬しているのだと気づく。

 学内のマンガコンクール。
 応募用紙の最後には「※自分を卑下するようなコメントはしないようにしてください※」。

感想

 漫画家になるために北斗美術大学美術学科に入った主人公達のお話。
 彼女たちが感じる自身の努力、才能、目指す目標との差、同じ学科の人との差。
 嫉妬、羨望、劣等感、絶望感……そういった感情をこれでもかというくらいに思い知らせてくれます。

 漫画が好きとかうまく絵をかけた時の達成感、そういったものを「良い感情」というのなら、自分の絵なんて、自分よりも遅くに始めた人に追い越されていく、悔しいそういった「悪い感情」も持っていて、悪い感情のほうにもこんなに感情豊かなんだなと。

 主人公たちの名前に色が入っているのは、「悪い感情」も連動しているんですかね。
 翠は嫉妬、赤は憤怒、紫は傲慢、桃色はなんだろう。
 3巻の表紙は桃瀬君だけど、文字は水色で縁取られてるから怠惰?うーん違うな…。

前巻までの感想

作者・書籍関連

 瀬崎ナギサさん
 https://twitter.com/sezakinagisa


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