【感想】アネモネは熱を帯びる（１巻）

　百合が好きな方におすすめ。

基礎情報

　あなたを好きになりたい

　不本意ながらも進学した私立高校で凪沙が出会ったのは病弱な少女：茉白。
　しかし、初対面であるはずの彼女は凪沙が受験に失敗した原因とも言える少女だった。
　自分を変えるため、凪沙は茉白を「好き」になろうと決意する―――。

　器用で不器用な少女が紡ぎ出す濃厚百合世界。

出典：アネモネは熱を帯びる１巻裏表紙

感想概要

主な登場人物

・大槻凪沙（おおつきなぎさ）
　主人公。高校１年生。
　高校受験の時に会場へ向かう途中倒れている少女を助けたため志望校へ受験ができなかった。
　近所の私立に合格し心機一転ポジティブに自身を変えようとしている。

・小宮山茉白（こみやまましろ）
　高校１年生。
　病弱で保健室に行くことが多い。
　体が弱いことを知られて気を使われることを嫌う。

・宇田愛明（うだあみ）
　主人公のクラスメイト。
　明るく快活で小動物的な可愛さがある。
　

あらすじ

　志望高校の受験の日、会場へ行く道で主人公・大槻凪沙は倒れている少女を見つける。
　慌てて駆け寄り冷たくなっていた身体を抱きしめていた。

　受験には失敗し近所の私立に合格。
　髪を染め、眼鏡もコンタクトにし心機一転、高校生活が始まった。

　入学から数日、来ていなかった隣の席には風邪をひいていたという小宮山茉白がいた。
　彼女はあの日倒れていた少女だった。

　体の弱い茉白は無理をおして教室に来ていたため、体調が悪くなり保健室へ。
　保健室での独白に少し自分を重ね、あきらめようとしている彼女を好きになる理由を探す。

感想

　うまく言えないんですが、カバーのインパクト凄い。
　
　主人公・大槻凪沙のポジティブに考えようとするの凄く好きです。
　志望高校の受験に失敗した原因ともいえる茉白が隣の席でも、いつの間にかなっていた保健委員として保健室へ彼女を連れて行っても、彼女の独白を聞いても、あきらめたくない、ポジティブに考えたいというところいいですね。
　保健室が嫌いで見たくないと言う茉白にアイマスクをさせ「とりあえず見ない！！」と今ここにいる理由を、好きになれる理由を探してほしいと。

　目が合った凪沙が茉白にかけたアイマスクは茉白にも凪沙自身にも鍵になっていて、視覚的にもかっこいいし話の展開的にも楽しみです。

　

作者・書籍関連

　桜木蓮さん
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