【感想】EX-ARM Another Code（２巻完結）

2021年1月25日 2021年5月23日

　近未来SFアクションが好きな方におすすめ。

基礎情報

作品名　： EX-ARM Another Code
ジャンル：近未来SFアクション
漫画　　：古味慎也
原作　　：久麻當郎
出版社　：株式会社集英社
掲載誌　：ウルトラジャンプ
レーベル：ヤングジャンプコミックス・ウルトラ
発表期間： 2020年3月号～
巻数　　： 2
状態　　：完結
アニメ　： -

　2030年、東京。
　EX-ARM対策課の警官・美波と交通課の後輩・志帆は、不審者の通報を受けて駆け付けた現場で「ハッピー」と呼ばれる麻薬を見つける。
　その現場の近くで娘を奪われたという母親と出会ったことがきっかけで、急速に信者を増やしている新興宗教団体「アルファK」にまつわる情報を美波は掴む。
　そんな中、EX-ARM対策課から招集がかかり…！？
　「EX-ARMエクスアーム」シリーズのスピンオフストーリー第１巻！！
出典：EX-ARM Another Code１巻裏表紙

感想概要

　おすすめ：★★★★☆
　原作EX-ARMのスピンオフ作品で、外伝小説のコミカライズ。
　時系列的には原作コミックスの第５巻（横須賀事件後）あたり。
　アンドロイドは恋をするのか、愛がわかるのか。
　もしかしたらアンドロイド同士が恋愛のほうが純粋で彼らのほうがよく分かるのかもしれない。

主な登場人物

・アルマ
　警察庁と入谷重工が2028年に共同開発した”アルマシリーズ”プロトタイプ、つまりアンドロイド。
　学習発展型第４世代AI搭載、「EX-ARM」で美波、夏目とともに活躍。
　EX-ARMシリーズのパラレルシリーズ「EX-VITA」の主人公のひとり。

・上園美波（うえぞのみなみ）
　原作「EX-ARM」でも活躍。
　警視庁EX-ARM対策課に所属、アルマ、夏目と共にEX-ARMにより起こされる事件の解決、EX-ARMの回収等を行っている。
　EX-ARMシリーズのパラレルシリーズ「EX-VITA」の主人公のひとり。

・夏目ツカサ（なつめつかさ）
　「EX-ARM」の主人公。
　2014年の東京、自身が変わるためと勇気を出したところ不運にも交通事故に遭う。
　そして2030年東京、EX-ARM No.00として彼らの物語が紡がれる。

・ヤシャ
　本作に登場する新興宗教団体「アルファK」の教祖。
　元は人間の認知を模倣するよう創られたアンドロイド。
　

あらすじ

　2030年、東京。
　横須賀の事件をEX-ARM対策課は活動を自粛。
　交通課として活躍していた美波は通報から現場に向かうと「ハッピー」という麻薬が落ちているのを見つける。

　その近くで出会った女性が、娘を奪われたと怪しげなガールズバーで言い争っているのを目撃する。
　それを機に新興宗教団体「アルファK」の情報を掴み、潜入することに。

　そこで見つけたのは教祖はアンドロイドのヤシャと名乗った。
　今までどのような経験を積んできたのかと興味を抱くアルマ。

　そしてヤシャもアルマに特別な感情を抱いていく。

感想

　原作EX-ARMのスピンオフ作品で、外伝小説のコミカライズ。
　時系列的には原作コミックスの第５巻（横須賀事件後）あたり。

　EX-ARMというよりもアンドロイドに焦点を置いた作品。
　美波たちの日常に触れつつ麻薬「ハッピー」と新興宗教団体「アルファK」の情報を集め、潜入捜査を始めるところまでが１巻。
　小春流（こはる）ちゃんがちょっと出てきます。まっすぐ成長しててうれしいわ。

　「アルファK」の教祖であったヤシャとアルマの関係を描いたのが２巻で、完結。
　アンドロイドは恋をするのか、愛がわかるのか。
　怒りや悲しみといった感情を理解できるのであれば、慈愛や恋慕だって理解できるはず。
　
　もしかしたらアンドロイド同士が恋愛のほうが純粋で彼らのほうがよく分かるのかもしれない。
　人間だってそれが何なのかわかってないんだから。　