漫画感想

【感想】冠さんの時計工房(~4巻まで)

2021年6月10日

 時計が好きな方におすすめ。

基礎情報

冠さんの時計工房4巻表紙
出典:冠さんの時計工房4巻表紙

作品名 : 冠さんの時計工房
ジャンル: ヒューマンドラマ
漫画  : 樋渡りん
原作  : -
出版社 : 株式会社秋田書店
掲載誌 : マンガクロス
レーベル: 少年チャンピオンコミックスEXTRA
発表期間: 2019年3月~
巻数  : 4
アニメ : -

 優しい時間が流れてる。
 人も時間も刻むのは絆―――。

 町で時計店を営むお姉さん・冠綾子。
 彼女のもとには、色んな人がやってきます。
 それぞれの人に歴史が、逸話が、想いがあります。

 同じ時を過ごす時計を通じて人の絆を紡いでく。
 ほっこり優しいお話です。

出典:冠さんの時計工房1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:[osusume]
 6月10日は時計の日(時の記念日)だそうです。
 冠時計店の店主で主人公・冠綾子の日常を描きつつも、訪れたお客の時計にまつわるエピソードに心温まるお話。
 たかが時計、されど時計。
 買うとき、贈るとき、普段つけている間、傷がついてしまったとき、少しずつだけど確実に刻まれてきた思い出たち。
 それは調子が悪くなった時や壊れてしまった時に大切さに気付かされるものです。

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主な登場人物

・冠綾子(かんむりあやこ)
 冠時計店の店主。
 自由奔放な師匠・一ノ倉瀬名が去ってから時計店を経営。

・笹倉雪恵(ささくらゆきえ)
 冠時計店のお隣さん。
 
・古島寧々(ふるしまねね)
 冠時計店によくくるお客さん。
 時間を秒刻みで計る父を持つ。

・八幡沓子(やはたとうこ)
 古島の友人。
 地域誌の記者を母に持つ。

あらすじ

 町にある時計屋さん、冠時計店。
 時計の販売、修理などを行うその店の店主は弱冠22歳の冠綾子さん。

 雨に濡れた時計、時間のずれた時計、落として動かなくなった時計の修理、大切な人に贈る時計選び。
 特に腕時計は身に付けて一緒に時間を過ごすうちにその人にとっても、家族にとっても大切なものになっていく。
 そんな時計に込められた物語に少しだけ、でも確実に触れられる物語。

感想

 6月10日は時計の日(時の記念日)だそうです。
 冠時計店の店主で主人公・冠綾子の日常を描きつつも、訪れたお客の時計にまつわるエピソードに心温まるお話。

 弱冠22歳で店主になっ(てしまっ)た綾子さん。
 普段はチーズケーキに目のない可愛いお嬢さんですが、時計に向かう彼女は職人のそれです。

 たかが時計、されど時計。
 買うとき、贈るとき、普段つけている間、傷がついてしまったとき、少しずつだけど確実に刻まれてきた思い出たち。
 それは調子が悪くなった時や壊れてしまった時に大切さに気付かされるものです。

冠さんの時計工房4巻146-147
出典:冠さんの時計工房4巻

 母が仕事で急いでいたときにどこかに落としてしまった時計を何日も探すが見つからず諦めていたとき、娘の沓子ちゃんが見つけてきてくれたシーン。
 1巻から度々登場している時計。そもそもこの時計にまつわるエピソードもあり、ここは何とか耐えたのに数ページ後に涙腺を崩壊させられました。
 きっとお母さんは時計を見つけてくれたこと以上に、沓子ちゃんが諦めずに探して見つけてくれたことが嬉しかったんだと思います。

作者・書籍関連

 樋渡りんさん
 https://twitter.com/hiwataririn


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