漫画感想

【感想】転送者 皆川亮二短編集(1巻完結)

2021年4月20日

 皆川亮二さんの作品が好きな方におすすめ

基礎情報

転送者 皆川亮二短編集表紙
出典:転送者 皆川亮二短編集表紙

作品名 : 転送者 皆川亮二短編集
ジャンル: 短編集
漫画  : 皆川亮二
原作  : -
出版社 : 株式会社小学館
掲載誌 : 少年サンデー超、週刊ビッグコミックスピリッツ、月刊ビッグガンガン、週刊少年マガジン
レーベル: ゲッサン少年サンデーコミックススペシャル
発表期間: 1997年1月号~2月号、2007年1月~2月号、2014年36・37合併号、2016年2号、2020年53号
巻数  : 1
アニメ : -

 単行本未収録の全5作!
 大人気作家、初の短編集!!

 20年後の世界からやって来た男の目的は…!?
 バトルアクションの表題作「転送者」のほか、著者初の野球もの「ユーキャンドゥーイット?」、戦車を題材にしたサイレントコミック「奪還」、謎のおばさんが大活躍する「S.O.L」、「進撃の巨人」の諌山創原作の将棋バトル「the Killing Pawn」の5作品を収録!

出典:転送者 皆川亮二短編集裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 1997年の作品「転送者」を含め5作品がが収録されています。
 「転送者」では当時の20年後から来たという神覇玲二も、現実の2017年に転送の技術が確立されなかったので転送されていないのでしょう。
 実際に体丸ごと過去に送るというのではなく、脳波(データ)によるタイムトラベルは面白いですね。
 「the Killing Pawn」は将棋漫画に見せかけたギャグ漫画です。

Sample

登場人物

〇転送者
・神覇玲二(こうはれいじ)
 主人公。
 プロジェクト「H」を完成させることとなる森山緑を守るために20年後の世界から転送してきた。
 
・森山緑(もりやまみどり)
 有名な物理学者で環境改善委員会のリーダーでもある森山大地の娘。
 プロジェクト「H」は父が進めているが、未来では彼女が完成させているようだ。

〇ユーキャンドゥーイット?
・新田大也(にっただいや)
 強豪常盤高校の野球部員。
 2年生の時には補欠、3年になってもレギュラーに入れなかった。
 2年生の時に屋柱にあい、その才能を感じ部活後に指導をしていた。

・屋柱(やばしら)
 中学3年生の時に強豪常盤高校に入学するために、新田の指導を受けるも受験失敗。
 五光学園に進学し、ピッチャーとして常盤高校と対決することになる。


〇奪還
(サイレントのため登場人物の名前不明)

〇S.O.L
・柏原保
 父が失踪、自身も職を失い、運に見放される。
 そんなときにママチャリに乗った謎のおばさんに出会い振り回されることに。

・例のスーパーのおばちゃん
 柏原保の父・柏原伸夫との約束で、ヤクザに柏原伸夫の作成したCDロムを渡さないようにしている。
 出身も何もかも不明だがめちゃくちゃ強い。

〇the Killing Pawn
・力道歩(りきどうあゆむ)
 プロキシも定期的にやってくる将棋センターに道場破り的に押し掛ける。

・乾豪英(いぬいごうえい)
 将棋界の生き神、力道歩と対局することになる。

あらすじ

〇転送者
水素エネルギーの実用化を目指す、プロジェクト「H」に将来的に関わる森山緑。
未来では過去の人間に脳波を交換して送る技術が確立され、プロジェクト「H」を抹消させるために暗殺者が送り込まれていた。
一方で、国連所属の神覇玲二がそれを阻止するために転送されていた。

〇ユーキャンドゥーイット?
強豪校で3年になってもレギュラー入りを果たせなかった新田。
かつて自身の高校に入ると豪語し、才能のある投手志望屋柱を部活後に指導していた。
屋柱は受験に失敗し別の高校に入るも野球の試合で対決することに。

〇奪還

〇S.O.L
父が失踪、自身も職を失い、運に見放される柏原保はとぼとおと歩いていたところ、名も知らぬおばちゃんにママチャリで轢かれる。
おばちゃんに助けられたが、彼が運の悪い人間だとしても、運の悪さが尋常ではなく、なにかに巻き込まれているようだ。
おばちゃんは柏原保の父・柏原伸夫との約束で、ヤクザに柏原伸夫の作成したCDロムを渡さないようにしているとのことだった。

〇the Killing Pawn
とある将棋センターに主人公・力道歩が、突然プロである棋士相手に歩のみで勝つと宣言する。
歩の一刺しでプロを吹き飛ばした力道歩は、将棋界の生き神・乾豪英と対決することになる。



 

感想

 皆川さんの初短編集ということです。
 
 印象深いのは「転送者」でしょうか。
 「スプリガン」のあと、「ARMS」の前に掲載された1997年の作品です。
 当時の20年後から来たという神覇玲二も、現実の2017年に転送の技術が確立されなかったので転送されていないのでしょう。
 実際に体丸ごと過去に送るというのではなく、脳波(データ)によるタイムトラベルは面白いですね。

 あとは「the Killing Pawn」。
 2014年に掲載された際に(掲載された少しあとでしょうか?)少し話題になったことがありました。
 将棋漫画に見せかけたギャグ漫画です。
 「俺の二歩は、威力二倍だ!!」は迷言だと思います。

作者・書籍関連

 皆川亮二さん
 https://twitter.com/minagawa_ryouji


 電子書籍はebookjapanもおすすめ!

電子書籍版


 (作者関連)ARMS

電子書籍版(22巻)

電子書籍版(1巻)


-漫画感想
-

Copyright 2020-2021 その漫画面白かった? All Rights Reserved.