漫画感想

【感想】青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない(2巻完結)

2020年12月30日

 ちょっと不思議な青春ラブストーリーが好きな方におすすめ。

基礎情報

青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない2巻表紙
出典:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない2巻表紙

作品名 : 青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない
ジャンル: ちょっぴり不思議な青春ファンタジー
漫画  : 七宮つぐ実
原作  : 鴨志田一
出版社 : 株式会社KADOKAWA
掲載誌 : 電撃G’sコミック
レーベル: 電撃コミックスNEXT
発表期間: 2016年1月号~2018年10月号
巻数  : 2
状態  : 完結
アニメ : 2018年10月~12月

 今どき携帯電話を持っていない、ちょっと変わった高校二年生の少年・梓川咲太。
 ゴールデンウィーク最終日の静謐な空気漂う図書館で、彼は野生のバニーガールと出会った―――。
 空と海に囲まれた湘南の町で、僕と彼女のちょっとフシギな恋にまつわる物語が始まる。

出典:青春ブタ野郎はバニーガール先輩の夢を見ない1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 主人公の梓川が図書館で本を探していたところ、バニーガールの格好をした桜島麻衣に出会う。
 他人が自分を見られなくなっている「思春期症候群」を、好きな彼女を忘れないように主人公が青春ブタ野郎になる話。

Sample

感想

 青春ブタ野郎シリーズの原作小説1巻のコミカライズ。

 主な登場人物
 ・梓川 咲太(あずさがわさくた)
  主人公。
  場の空気を読めるがあえて読まない、たぶん頭の回転の速い高校生。

 ・桜島 麻衣(さくらじままい)
  本作のヒロイン。
  国民的人気を誇った女優。誰も自分を知らないところを望んでいた。
 
 ・双葉 理央(ふたばりお)
  主人公の相談相手。
  シュレーディンガーの猫など助言をくれる。

 主人公の梓川が図書館で本を探していたところ、バニーガールの格好をした桜島麻衣に出会う。
 桜島は国民的な知名度を持つ女優であったが、中学生の時分に活動を休止していたが、その有名さは今でも校内で知らない者はいないほどだった。
 しかしそんな桜島は5月3日から他人が自分を見られなくなっていることに気付き、図書館でも試していたとのこと。

 多感な時期に例えば誰かの声が聞こえる、誰かの未来が見えたなど突拍子もないことが起こり、しかし化学や医学では説明できず一種のパニック症状とされ世間では「思春期症候群」と言われていた。
 主人公梓川は自身と自身の妹の体験から、オカルトじみてはいるものの「思春期症候群」は確実に存在し、桜島の件も「思春期症候群」だと考える。

 梓川と交流するうちに女優としての活動再開を決めた桜島だったが、再開を告げる相手からも見えなくなっていく。
 彼女の「思春期症候群」は相手に見えなくなるだけではなかった。

 そんな彼女を忘れないように梓川がとったのは―――。

 一見すると高飛車・高圧的ですが、自身がどうみられるか、どう必要とされるのかを感じ取りすぎて不安になったり、桜島さんのキャラクターが良いですね。
 クライマックスのシーンが性急な感がしましたが、彼女の「思春期症候群」からするとそうならざるを得ないとも。

作者・書籍関連

 七宮つぐ実さん
 https://twitter.com/nanatsu_illust


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