ラブコメだと思ったら割と真面目に引きこもり不登校児を説得する話だった
基礎情報
作品名 : 千歳くんはラムネ瓶のなか
ジャンル: リア充側青春ラブコメ
漫画 : ボブキャ
原作 : 裕夢
出版社 : 株式会社スクウェア・エニックス
掲載誌 : マンガUP!
レーベル: ガンガンコミックスUP!
発表期間: 2020年4月~
巻数 : 1
アニメ : -
ラブコメ界の禁じ手!!
出典:千歳くんはラムネ瓶のなか1巻裏表紙
”リア充側”青春ラブコメ
「5組の千歳朔(ちとせさく)はヤリチン糞野郎」―――
学校の裏サイトで叩かれながらも、藤志(ふじ)高校のトップカーストに君臨するリア充・千歳朔。
彼の周りには、美少女やイケメンの仲間が勢揃い☆
順風満帆な学生生活の中、朔は突如、引きこもりの非リア充・山崎健太(やまざきけんた)の更生を頼まれて―――!?
感想概要
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成績優秀、運動神経も良い主人公千歳朔。高校2年生になり、1年の時のリア充グループと同じクラスになる。
2年生になって担任から学級委員長に任命され、不登校になった子を連れ出して来いと頼まれる。そして不登校になっていた山崎健太を説得していく。
「ラブコメ」要素が1巻でほぼない。
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感想
成績優秀、運動神経も良い主人公千歳朔。高校2年生になり、1年の時のリア充グループと同じクラスになる。
2年生になって初のホームルームで担任から学級委員長に任命され、クラスの雰囲気を掴みつつ副委員長や席順を決めていく。
担任の先生に呼ばれてみると不登校になった子を連れ出して来いとのこと。学級委員長に任命してきたのはこういう意図だったらしい。
そして不登校になっていた山崎健太を説得していく。
コミカライズ1巻では語られていないけど担任はなぜ主人公千歳朔に不登校児山崎健太の説得を頼んだんだろう?今後出てくるのかな。
人柄やらを見込んでと言われたらそれまでだが、担任自身は山崎健太の家に訪問したわけでもご家族に話を直接伺ったわけでもなさそうなのに周辺情報から主人公に白羽の矢を立てるのはなぜ?
”リア充”ってそういえばいつごろから言われるようになったんだろう、と考えつつ本作では高校生活で青春を謳歌できるのは壮絶なマウント合戦をスクールカーストを駆け上がった一部の人間を指し、まさに主人公やその周辺人物は”リア充”とカテゴライズされている。
ただ、主人公自身はそれに当てはまるよう行動しつつも、一方でリア充かそうでないかは別として好きなように楽しく生きればいいじゃないかと思ってるらしい。
不登校児山崎健太が部屋に引きこもっているのでご家族(母親)に話を聞き、周囲にそれとなく相談し、超天然男たらし女子カーストトップの柊夕湖(ひいらぎゆうこ)とともに部屋の前で話してみたり。それらから山崎の人となりや問題の根幹を推察、コミュニケーションを図りに行くなど行動力が半端ない。”リア充”だからか。
山崎健太の母親に了解を得たうえで、窓ガラスをぶち割って部屋に入って対面で話しに行く。
事前に了解をとってるし、話している内容もごもっとも。1巻では完全に説得まで行かずとも山崎健太をかなり前向きにさせている。
なのになんか腑に落ちない。私自身がリア充ではないから共感に欠けるのか、それもあるとは思うんだが…。
主人公はヒーローっぽいし、コメディチックなやり取りもあるが、理性的すぎるというか達観しているというか。”リア充”というよりも高校生にはとても思えないところのほうが共感しにくいのではないか。
また、呼び方にリア充やら非リアなどがあるもの不登校児の説得がメインになっていて、「ラブコメ」要素が1巻でほぼないからではないかと思う。
今後山崎健太が登校するようになったら、非リアからリア充になれるよう指南(?)しつつコメディになるんだろうか。
作者・書籍関連
ボブキャさん
https://twitter.com/Bobcatumeeee
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