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【感想】その着せ替え人形は恋をする(13巻)

2024年5月24日

 ラブコメ、コスプレが好きな方におすすめ。

基礎情報

その着せ替え人形は恋をする13巻表紙
出典:その着せ替え人形は恋をする13巻表紙

作品名 : その着せ替え人形は恋をする
ジャンル: ラブコメ
漫画  : 福田晋一
原作  : 福田晋一
出版社 : 株式会社スクウェア・エニックス
掲載誌 : ヤングガンガン
レーベル: ヤングガンガンコミックス
発表期間: 2018年No.03~
巻数  :
状態  : 連載中
アニメ : -

 全てを虜にするのは、ハニエルだけではなく…?

 新菜がこだわり抜いて作った「天命」の衣装が完成し、ついに冬コミ本番!
 初めてのコミケでテンションが上がる海夢。
 最高の衣装に最高のメイクで、幸せな一日となるはずが…?

出典:その着せ替え人形は恋をする13巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★★☆
 コスプレイヤーの都さんからしても「こんなの作るなんてどうかしてる!!」と思わせる衣装。
 囲みで撮影された喜多川扮するハニエルは、前巻で登場した「天命」内のそれ。
 色んな人を巻き込んでストーリーとしても二人の関係としてもここが岐路になるのか!? 

  • 物語性
    9
  • 人物像
    8
  • 世界観
    9
  • 絵画力
    9
  • 緻密さ
    8
  • 漫画力
    8
  • 更新度
    5
  • 作家性
    5
  • 話題性
    7
  • 希少性
    4

主な登場人物

・五条 新菜(ごじょう わかな)
 主人公。高校1年生。
 幼少の頃に両親を亡くす。
 祖父の作った雛人形に一目惚れし、雛人形の頭師(かしらし)になることを目指し日々練習に励む。
 一方で、雛人形を好きなこととそれを幼なじみに気持ち悪いと言われたことを引きずっており、小、中学校、高校になっても話題が合わないと友達ができずにいる。

・喜多川 海夢(きたがわ まりん)
 ヒロイン。高校1年生。
 天真爛漫を体現したようなスクールカースト上位のギャル。
 幼女向けアニメのキャラ、シオンたん推しを隠しもしないオタク。
 好きなことは好きと言えるし、それを否定されることを嫌う。
 人の大切なものを大事にできる優しさも持っている。

・乾 紗寿叶(いぬい さじゅな)
 有名コスプレイヤー・ジュジュ。高校2年生。
 SNS上で有名なコスプレイヤーだが、実際のコスプレイベントには参加していない。
 コスプレへの意識が高く、キャラクターのイメージを損なうようなコスプレはしないと決めている。
 小柄で五条に「子供…?」と言われていた。
 乾 心寿の姉(重要)。
 
・乾 心寿(いぬい しんじゅ)
 紗寿叶の妹。中学生。
 小柄な姉に対して身長178cm。
 ジュジュの写真を撮ることが好きで、それを他の人にも見てもらいたいとSNSでの投稿もしている。
 ジュジュ大好き。

・天野 千歳(あまの ちとせ)
 女装コスプレイヤー・姫野 あまね。大学生。
 小柄で声が低くなく、(男性として見れないと)からかわれることが多かったが、女装コスをきっかけに自身を取り戻した。
 女装とわからないほどの美青年。

・宇佐見(うさみ)
 池袋ユザワヤの店員(たぶん)。
 五条君のコス衣装作製にあたって生地の推薦やアドバイスをしてくれる。
 最初は五条君が(女装)コスをすると勘違いしていた。

・菅谷 乃羽(すがや のわ)
 五条君のクラスメートの女子。喜多川たちとつるんでいる。
 ツートーンカラー?のツインテ―ル。
 鋭い観察眼とツッコミ。

・大空(だいあ)
 五条君のクラスメートの女子。喜多川たちとつるんでいる。
 外ハネボブ?
 鋭い観察眼とツッコミ。

・瑠音(るね)
 五条君のクラスメートの女子。喜多川たちとつるんでいる。
 中分けロング。
 せりふに「~~」が多い。
 コスプレのメイクに興味を持っている。

・加恋(かれん)
 五条君のクラスメートの女子。
 中分けのショートポニー。

・成蘭(せいら)
 五条君のクラスメートの女子。
 メッシュ入りのセミロング。

・森田 健星(もりた けんせい)
 五条君のクラスメートの男子。
 黒髪のウルフカット?
 割と脳みそ直通発言。

・古賀 岳琉(こが たける)
 五条君のクラスメートの男子。
 黒髪ですこしパーマがかったエアリーヘア?
 ノリが独特。村上君と仲良しっぽい。

・村上(むらかみ)
 五条君のクラスメートの男子。
 金髪?の短髪。
 フード付きのパーカーとマスク着用。
 「生ホス」が好きなことを知られるのを恥ずかしがっていた。

・柏木 四季(かしわぎ しき)
 五条君のクラスメートの男子。
 金髪のセミロング。縁あり眼鏡。
 負けず嫌いの割に現状把握は冷静。
 森田君と付き合いが長いっぽい。

・涼香(すずか)
 実は2巻から登場していたカメラ女子。
 なんかちょっと(オタク的な意味で)やばい言動がちらほら。

・都(みやこ)
 涼香さんの友人。コスプレイヤー。
 男装コスがメインなのかも。
 推しキャラのぬいぐるみを持ち歩き、話しかけたりもする。
 推しのキャラが好きで初めてコスプレをしたときに「推しキャラの格好をしただけの自分」に落胆。
 それでもあきらめきれず、試行錯誤で好きなキャラをコスプレしている。
 
・緒方 旭(おがた あきら)
 五条がCOSボードの造形に興味を持ち、SNS上で見つけた方。
 造形が得意なようでオリジナルコスをしている。
 イベントで会ったところ、涼香さんの友人だった。
 中学生の時に母親に漫画を捨てられたことから、気付く前に知らないふりをし続けていた。
 涼香と都と出会い、自分のままでいいんだと思えるようになったことで救われる。

あらすじ

 「天命」のハニエルコスで冬コミに参加。
 こだわり抜いて作った五条君の衣装を着て、メイクをして、海夢がまさにハニエルに。

 最高の日になるはずの冬コミだったのだが。

感想

 後半で「天命」作者関係の方たちが冬コミやメディア化の話などをしていますが、
 「天命」13巻のモノローグのくだり、奇しくも「着せ恋」13巻の冒頭でやるのはにくいですね。
 作者は狙ってやったんでしょうが、感心を通りこして感嘆ですよ。

 圧倒的な人気作「天命」に挑みたかったと、自分勝手で乱暴な理由だと。
 ハニエルを表現しきれない、でも喜多川さんなら、喜多川さんとなら表現したいハニエルを表現できるとも。

 冬コミで落ち合ったコスプレイヤーの都さんからしても「こんなの作るなんてどうかしてる!!」と思わせる衣装。
 囲みで撮影された喜多川扮するハニエルは、前巻で登場した「天命」内のそれ。

 五条君を想いながら撮影に臨む海夢ちゃんとそれを見て暗い感情を持つ五条君。
 海夢ちゃんは五条君の思うハニエルができなかったのは自分のせいで怒った(失望した?)と思ってて
 五条君はずっとあった海夢ちゃんへの思いから「虜にさせるようにふるまって下さい」といったのを後悔(多くの人から海夢が注目されることへの嫉妬?)してて、とお互いすれ違ってそう。

 冬コミ会場では海夢へのプロの勧誘、
 冬コミでの一件で話題になり、巡り巡って作者までコスが見られ、しかもそれを気難しい作者が褒める。

 ストーリーとしても二人の関係としてもここが岐路になるのか!?


 旭さん、囲みのところで限界オタク発揮での姫呼び、カメコたちへの伝播は、予想できてなくてすごかった。

前巻までの感想

作者・書籍関連

 福田晋一さん
 https://x.com/fukudashin1
 


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