漫画感想

【感想】あせとせっけん(11巻完結)

2021年6月24日

 ラブストーリーが好きな方におすすめ。

基礎情報

あせとせっけん11巻表紙
出典:あせとせっけん11巻表紙

作品名 : あせとせっけん
ジャンル: 大人のにおいフェチラブコメ
漫画  : 山田金鉄
原作  : -
出版社 : 株式会社講談社
掲載誌 : Dモーニング
レーベル: モーニングKC
発表期間: 2018年29号~2021年6月号
巻数  : 11
状態  : 完結
アニメ : -

 女性に絶大な人気を誇る化粧品&バス用品メーカー・リリアドロップに勤めるOL・八重島麻子(やえしまあさこ)は、重度の汗っかきなのがコンプレックス。
 デオドラント製品が手放せない生活の中、ある日、商品開発部の名取香太郎(なとりこうたろう)に、「君の体臭は素晴らしい! 新商品の石鹸開発のため、これから毎日、君のにおいを嗅ぎに来ます!」と言われてしまう。
 でも、においを嗅がれるのは、そんなに嫌でもなくて…。

出典:あせとせっけん作品紹介

感想概要

 おすすめ:★★★★☆
 香太郎と麻子さんの交際、同棲から結婚までのお話で、コメディ調ではありますが割とシリアスもあります。
 特に麻子さんのコンプレックス・トラウマのところは、香太郎が麻子さんがコンプレックスに感じていると認識したうえで協力して克服しようとしているところが良かったです。
 どちらから押し付けるわけでもなく、かといって引きすぎず、二人で話し合って解決していこうというところは好感しかないです。

Sample

主な登場人物

・八重島麻子(やえしまあさこ)
 主人公の一人。26歳(物語開始時点)。
 女性に人気の化粧品・バス用品メーカー株式会社リリアドロップの経理部。
 人より汗っかきなのがコンプレックスで幼少の頃にそれをいじられたのがトラウマになっている。
 石鹸が好きで、新作の石鹼を見てうれしくなっていたところ、「その香り」を香太郎に嗅ぎつけられる。

・名取香太郎(なとりこうたろう)
 主人公の一人。29歳(物語開始時点)。
 株式会社リリアドロップの商品開発部でヒット商品を作成した。 
 実家が茶園で幼い頃からお茶に触れたことから嗅覚に優れる。
 香水、香料はもとより麻子さんの香りで体調や心情の変化もわかる。

・一瀬こりす(いちせこりす)
 商品開発部。
 香太郎が指導役だったこともあり、会社では上司部下課として3年共にしている。

・大蔵仁(おおくらじん)
 経理部部長。
 麻子さんの上司。公私ともに頼りがいのある方。
 見た目や言動はオカマと言うかオネエと言うか。

・八重島桂太(やえしまけいた)
 麻子さんの弟。
 都内のレストランでシェフとして働いている。
 勘が鋭く姉想いだが、香太郎を値踏みするようなところも。

・名取柚香(なとりゆずか)
 香太郎の妹。大学4年生。
 明るく快活で、一瀬と雰囲気が似ている。
 

あらすじ

 女性に人気の化粧品・バス用品メーカー株式会社リリアドロップ。
 そこに勤める主人公・八重島麻子は人より汗っかきなのがコンプレックスで制汗・消臭ケア用品が欠かせなかった。
 自社の販売する石鹸が大好きで、展示された夏の新商品に心躍らされていたところ、名取香太郎に「嗅ぎつけられる」。

 リリアドロップで商品開発部に所属する名取香太郎は超絶嗅覚を持っていた。
 幼少から実家の茶園で育てられたその嗅覚は使っている香水、制汗剤をかぎ分けられた。
 自身がプランニングしている夏の新商品の展示で香ってきたのが麻子の香りだとわかり、毎日嗅ぎに来ると言い出す。

 

感想

 汗っかきをコンプレックスにしている麻子さんと超絶嗅覚を持つ香太郎のにおいフェチラブコメ。
 香太郎の外見がチャラく見えてしまうので損をしているような気がしなくはないですが、アオリ文句にもあるように超絶純愛ものです。

 あとがき(1巻)にもある様に読み切りをそのまま1話にして連載しているので、1話の後半と31話(4巻)のオチがかぶっています。
 正直そんな話はどうでもよいです。
 設定の矛盾とかが気になるのは物語が面白くないからであって、面白い物語であれば多少の矛盾とか気にしません。 
 もちろん、この漫画は後者です。

 香太郎と麻子さんの交際、同棲から結婚までのお話で、コメディ調ではありますが割とシリアスもあります。
 特に麻子さんのコンプレックス・トラウマのところは、トラウマまではいかなくても誰しも気になったことがあるのではなないでしょうか。
 何が良かったかと言えばやはり麻子さんのコンプレックスに対して香太郎は良い点だと思っていること、香太郎が麻子さんがコンプレックスに感じていると認識したうえで協力して克服しようとしているところですかね。
 どちらから押し付けるわけでもなく、かといって引きすぎず、二人で話し合って解決していこうというところは好感しかないです。
 
 匂い、香りを題材にしているので、どうしても紙面ではわかりにくい部分がありますが、香太郎がイメージで伝えたりして補っているので読み進めていて不都合はありませんでした。
 むしろ出てくる香料とかどんな香りがするのか知りたくなるくらいです。

 絵柄は可愛く、背景もしっかりしているので読みやすいです。
 麻子さんが可愛すぎて辛い。

作者・書籍関連

 山田金鉄さん
 https://twitter.com/KintetsuYMD


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