アイドルものがすきな方は面白いかもしれない
基礎情報
作品名 : その淑女は偶像となる
ジャンル: スポ根アイドル
漫画 : 松本陽介
原作 : -
出版社 : 株式会社集英社
掲載誌 : 少年ジャンプ+
レーベル: ジャンプコミックス
発表期間: 2021年3号~
巻数 : 1
アニメ : -
トップアイドル―――
出典:その淑女は偶像となる1巻帯
それは、年に一度の”最強決定戦”で優勝したアイドルのこと―――。
かつて、ずば抜けた人気を誇ったもののアイドルを挫折した少女・姫宮桜子と、フリーランスで地道にライブをこなす新人アイドルの若菜あるみ。
淑女が通うお嬢様学校で出会った二人がトップアイドルを目指す時、歌・ダンス・ビジュアル・カリスマ…
全てを懸けた熱き戦いが始まる―――!!
感想概要
おすすめ:[osusume]
アイドル時代に主人公の桜子ちゃんが「お客を笑顔にできた瞬間が一番好きだった」ということがあるみちゃんに伝わっているのかが読み取れず、あるみちゃんがアイドルを目指しているのが桜子ちゃんの影響なのか否かがはっきりしません
伏線なのかもしれませんが、漫画的な流れがわからず読みづらいです。
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登場人物
・姫宮桜子(ひめみやさくらこ)
主人公。
アイドル歴は4歳の頃からで、物心つく頃にはアイドル姫宮桜子として生きていた。
母親の逝去を発端にアイドルをやめお嬢さま学校エリザベス女学院で過ごす。
・若葉あるみ
事務所の所属せずライブをしまくるアイドル。
姫宮桜子とトップアイドルを目指す。
あらすじ
お嬢さま学校のエリザベス女学院で「白百合の華」と呼ばれるほどの淑女のお手本となっていた主人公・姫宮桜子。
同じクラスに個人で活動するアイドルの若葉あるみが転校してくることで全てが一変する。
現在活動しているアイドルでもトップに君臨する4人のアイドルがいる。
かつてはその4人に姫宮桜子を加えた5人が詩・ダンス・ビジュアル・カリスマを備えた「桜色エトワール」というグループだった。
主人公は小さいころからアイドルとして活躍していたが、母親の逝去の際もアイドルの仕事をこなした自分を嫌になり、アイドルとは隔絶されたエリザベス女学院で過ごすことを決めたのだった。
アイドルはもうしないと心に決めた桜子を若葉が懸命に説得し、彼女の信念に桜子も二人でトップアイドルを目指すようになる。
感想
あるみちゃんが「どんな時でも全力でお客さんを笑顔にさせる」アイドルをかっこいいと思ったことと、かつて発売された桜子のCDをすべて持っていて一緒に「アイドルやりたい」って思ったことがつながらなくて、置いてきぼり感がぬぐえません。
あるみちゃんがアイドルを目指しているのが桜子ちゃんの影響なのか否かがはっきりしないので、桜子ちゃんを目標にしているのか、ライバルにしたいのかわからないです。
桜子ちゃんがアイドルをやめた際の回想や、それを聞いたあるみちゃんがポジティブな捉え方で感想を伝えるシーンはあります。
しかし、
アイドル時代にインタビューやライブ中などで「お客を笑顔にできた瞬間が一番好き」と言っていて、それを聞いたあるみちゃんが感銘を受けてアイドルを目指している、というシーンでもあれば、あるみちゃんがアイドルを目指す動機、桜子を大好きな理由、一緒にアイドルをやることに関しての信頼関係の土台などが伝わってくると思うんですが、そういったシーンが見つけられません。
そのため、「お客を笑顔にできた瞬間が一番好きだった」ということがあるみちゃんに伝わっているのかが読み取れません。
アルミちゃんは春祭りフェスタでアイドル6組が新人ライブをすることになっており、トリのアイドルが急遽出演できなくなったことを穴埋めすることになります。
二度目の出演を試みますが、体力切れで途中から桜子ちゃんが出ることになります。
一つ一つのパフォーマンスを全力でやるから体力を消耗するというのはわかりますが、体力なさすぎでは?
事務所に所属せず単独でライブを繰り返すあるみちゃんは、単独ライブでは1曲2曲しかやらないんですかね。
絵は可愛く描き込みもされていて安定もしており見やすいんですが、漫画的な流れがわからず読んでいて読み飛ばしたのかと前後のページを行ったり来たりしてしまい、読みづらいです。
あと台詞中に「」がやたら多く、どこを強調したいのかが反対にわからなくなってしまっています。
作者・書籍関連
松本陽介さん
https://twitter.com/matsumoto1325
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