漫画感想

【感想】やきもんロワイヤル(1巻)

2020年10月25日

 焼物好きな方も焼物をよく知らない方にもおすすめ。

基礎情報

やきもんロワイヤル1巻表紙
出典:やきもんロワイヤル1巻表紙

作品名 : やきもんロワイヤル
ジャンル: 焼物擬人化コメディ
漫画  : 竹谷州史
原作  : -
出版社 : 株式会社講談社
掲載誌 : 月刊モーニングtwo
レーベル: モーニングKC
発表期間: 2020年4号~
巻数  : 1
アニメ : -

 焼物の精霊”焼器霊(やきもん)”―――!
 それは人に愛された焼物の因果が人の容(カタチ)を得た姿。
 高貴でプライドが高い伊万里(いまり)。
 圧倒的肉体派の備前(びぜん)。
 マッドサイエンティストの九谷(くたに)。
 のんびりはんなり美濃(みの)。
 失踪した父に代わって焼物博物館を立て直すべく、ただの大学生炎堂クレイが立ち上がる。
 
 曲者揃いの焼物擬人化コメディ開幕!

出典:やきもんロワイヤル1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:[osusume]
 焼物博物館の店長代理をさせられることになった主人公炎堂が、焼物博物館を盛り上げようと焼器霊(やきもん)達と繰り広げる日常コメディ。
 それぞれの焼物の個性に応じた焼器霊は説明を分かりやすく、イメージを掴みやすくしており、何よりキャラクターが立っていて面白い。

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感想

 大学2年の夏休み、主人公の炎堂クレイは父に呼び出され、湯喰温泉郷(とうじきおんせんきょう)の焼物博物館の店長代理をさせられることに。
 そこには長らく人に愛され人のカタチを得た焼物の精霊、「焼器霊」がいた―――。

 そんな焼器霊達と焼物の歴史や薀蓄を交えた焼物擬人化コメディ。

 メインのキャラクターは5人。
 主人公の炎堂クレイ、大学2年生で陶磁器焼物に詳しいわけではないが、丁寧なお手入れが焼器霊達に気に入られる。焼物の素人であろう読者と同じ視点にいてくれるのでありがたい。
 高貴な雰囲気と気高く勘違いしまくる伊万里。いつも上半身裸で野性味あふれる備前。最先端のものを取り入れることを惜しまない九谷。ゆる天然ボケの美濃。4人は名前の焼物の「焼器霊」で、焼物博物館にある一つの焼物の精霊ではなく焼物の種類の精霊。
 それぞれの焼物の個性に応じた「焼器霊」は説明を分かりやすく、イメージを掴みやすくしており、何よりキャラクターが立っていて面白い。
 織部とかどうするのかなと思ったら、そうするのかなるほど。

 ストーリーは短い間でも焼物博物館を盛り上げようとする主人公炎堂と焼器霊達の日常コメディ。
 コメディの中で焼物の歴史やら特徴やら薀蓄が随所にというかほぼ全面に現れていますので、読むのにはちょっとパワーが要ります。
 料理店をするときには何の器に料理を盛るのかで、プレゼンよろしく自分たちにと主張する焼器霊達とか面白かったです。

 絵柄は独特ですが、とても読みやすいです。
 惜しむらくはカラーじゃないこと。焼物の色はモノクロの漫画ではどうしても伝わりにくい。
 

やきもんロワイヤル1巻094
出典:やきもんロワイヤル1巻



 個人的に九谷はかなり好き。
 個性や特徴を大事にしつつも新しいものにどんどん挑戦していく姿は格好よく、ちゃんと失敗してコメディとしてオトすところも素晴らしい。


 ちなみに作中で九谷焼のUSBメモリが触れられていますが、本当に売ってるます。しかも結構な種類があっていろんなところから販売されてます。
 アニメとのコラボも本当にあり、伝統工芸侮らざるべき。

作者・書籍関連

 竹谷州史さん
 https://twitter.com/takeya_syuji


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