SoftEtherをインストールしたPCのIPアドレスを固定します。
作業内容のイメージ
イメージとしては、ルータはマンションの玄関、IPアドレスはマンションの部屋(番号)かなと思います。
IPアドレスを固定することでマンション内のどこにいるのか確実にわかります。
静的NATまたはIPマスカレードを行うことで、マンションの入り口に案内板ができ外からのお客さんがマンションのどこに行けばいいのかわかるようになるといった感じでしょうか。
作業の概要
仮想VPNを構築するにあたってサーバとなるPCのIPアドレスを固定します。パソコンを購入等した際のデフォルトの設定ではDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)になっています。
詳しい説明は省きますが、簡単に言うと通信に必要な設定を勝手にやってくれるものでとても便利なのですが、リソース不足にならないよう一定の時間で設定が書き換わる仕様です。
仮想VPNを導入するにあたって、目的の一つとしているモバイル端末からの閲覧ではサーバのIPアドレスを固定しておく必要がありますので設定します。設定には大きく二つあり、ルータ側の設定とPC側の設定がありますので、今回はルータ側の設定をします。
設定方法
ブロードバンドルーターは各家庭で異なりますが、ここではNTT東日本のRT-S300NEで説明します。
ブラウザのアドレス欄にhttp://192.168.1.1/と入力しEnterキーを押します。
ログイン画面が表示されましたらユーザー名とパスワードを入力します。
メニュー画面に遷移したら、DHCPの設定を変更します。
DHCPを使用するIPアドレスの範囲を指定し、それ以外は固定IPアドレスとして使用します。開始IPアドレスを192.168.1.2、割当て個数を50個と設定した場合、DHCPによる自動割り当ては192.168.1.2~192.168.1.51となり192.168.1.52以降は固定IPアドレスとして使えます。
IPアドレスの固定と合わせて、静的IPマスカレードも設定します。
変換対象プロトコル | TCP | UDP | UDP |
変換対象ポート | 5555 | 500 | 4500 |
宛先アドレス | 固定したIPアドレス | 固定したIPアドレス | 固定したIPアドレス |
用途 | リスナーポート | IPsec / L2TP | IPsec / L2TP |
保存をしてルータの設定終了です。