電子書籍化(自炊)

保存方法ーRAIDー

2020年6月25日

 バックアップするにあたって、RAIDは導入したほうがよいのでしょうか。
 結論としては、個人の利用でバックアップにRAIDは不要です。

 HDDを購入するときに、RAIDで安心などと記載されていたり薦められたりしませんか?
 そもそもRAIDは耐障害性を高める機能で、バックアップとは異なり、個人の利用であれば必要性は低いです。

 HDD自体はPC関係の部品で壊れやすい部類のものですが、それでもすぐに壊れることは多くはありません。
 仮にRAIDを導入していた場合、復旧方法はご存知でしょうか。復旧に失敗したらすべてのデータがなくなるかもしれないようなことを素人が独自にやるのは危険だと思います。
 かといって専門の業者に連絡をして、日程調整をして、実際に来てもらい、修理復旧してもらうのは何日かかりますか?料金はどれくらいかかりますか?完全に復旧はできますでしょうか?
 バックアップという観点からすると壊れたHDDは捨てて、新しいHDDを購入して丸ごとコピーするのが早いですし、そもそもの意味合いとして正しいと思います。

 仮にRAIDをする場合には使用できる容量が1/2~1/N(Nは分割する最大のHDD数)になってしまいますので、大容量のHDDを用意するのが大変です。

(参考)
 RAIDの種類と概要
  ※あくまで概要なので、正確な内容ではないと思います。

RAID0
 ストライピングによるデータ分割で高速化を図るもの。

RAID1
 ミラーリングによるデータ複製、バックアップと同じ意味合い。

RAID01
 RAID0とRAID1を組み合わせたもの。ストライピングしたものをミラーリング。

RAID10
 RAID1とRAID0を組み合わせたもの。ミラーリングしたものをストライピング。

RAID2
 ハミング記号による冗長化。最高の対障害性だが、最低5台のHDDが必要。

RAID3
 パリティ(ビット/バイト単位)を特定のドライブに記録する冗長化。最低3台のHDDが必要。

RAID4
 パリティ(ブロック単位)を特定のドライブに記録する冗長化。最低3台のHDDが必要。

RAID5
 パリティ(ブロック単位)を各ドライブに記録する冗長化。最低3台のHDDが必要。

RAID6
 パリティ(ブロック単位)を各ドライブに2重化して記録する。最低4台のHDDが必要。

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