解像度といってもさまざまありますが、漫画の電子書籍化で重要なのは「読取解像度(dpi)」と「画面解像度(ppi)」の二つです。
読取解像度(dpi)
スキャナーでスキャンした画像は、基本的に点(ドット)の集まりです。この点が多ければ多いほどきめ細かい表現ができます。
このきめの細かさを表す単位として用いられるのがdpi(dot per inch)であり、1インチ(25.4mm)あたりにどれだけの点(ドット)が含まれているかを示しています。
例えば600dpiであれば1インチに600の点があることになり、1つの点は一辺が約0.042mmの大きさの正方形になります。人の髪の毛の太さが0.05mm~0.1mmと言われていますので、それよりも小さいことになります。
反対に言えばよく見れば見えるくらいの大きさです。
印刷線数(lpi)
1インチあたりに並ぶ網点(の中心)の数のことを線数といい、印刷物の精度を示しています。単位ではlpi(line per inch)で175lpiであれば1インチあたりに175この網点で表現されていることになります。
商業印刷では175lpiで印刷されることが一般的です。
画面解像度(ppi)
PCやスマホなどのデジタル機器の画面は小さな点の色を変えて画像や文字を表現しています。この点の最小単位がピクセルです。
画面のきめ細かさを表す単位として用いられるのがppi(pixel per inch)であり、1インチ(25.4mm)あたりにどれだけの点(ピクセル)が含まれているかを示しています。
Retinaディスプレイ
iPhoneなどで使用されているRetinaディスプレイはスケーリングという技術を使用しています。スケーリングとは一般的な1ドット=1ピクセルではなく、複数のピクセルを疑似的に1つのピクセルとして扱っています。
(総)画素数
PCのディスプレイの解像度を表す際に1920×1080や1280×960といったものを見かけると思いますが、横ピクセル数×縦ピクセル数なので解像度というより表示総画素数です。
また、カメラの性能としてよく用いられる画素数ですが、1920×1080であれば約200万画素(2,073,600画素)です。