漫画感想

【感想】うちの旦那が甘ちゃんで(1巻)

2020年12月14日

 時代物が好きな方におすすめ。

基礎情報

うちの旦那が甘ちゃんで1巻表紙
出典:うちの旦那が甘ちゃんで1巻表紙

作品名 : うちの旦那が甘ちゃんで
ジャンル: 時代物
漫画  : 雷蔵
原作  : 神楽坂淳
出版社 : 株式会社講談社
掲載誌 : 月刊少年シリウス
レーベル: シリウスKC
発表期間: 2020年5月号~
巻数  : 1
状態  : 連載中
アニメ : -

 風烈廻り同心・紅藤月也は「甘ちゃん」。
 人が良すぎる月也はいつも手柄を逃し、付き人の「小者」にも逃げられてしまう始末。
 そこで妻の沙耶は男装をして月也の小者になり、夫を助けていくことを思いつく。

 天然・甘ちゃん夫×利発・キュートな妻、夫婦で目指せ、初手柄!

出典:うちの旦那が甘ちゃんで1巻裏表紙

感想概要

 おすすめ:★★★☆☆
 聞いたことあるものや耳慣れないものまで、江戸の風俗・慣習にも解説があり、そんな風習があったのかと驚くのもしばしば。
 特に料理の描写は細かく、描かれると大変美味しそうです。
 男装の上小者(同心の従者)として助けるというこの時代にはなかなかできないであろう面白設定がいいですね。

  • 物語性
    7
  • 人物像
    8
  • 世界観
    10
  • 絵画力
    8
  • 緻密さ
    8
  • 漫画力
    6
  • 更新度
    5
  • 作家性
    5
  • 話題性
    0
  • 希少性
    0

感想

 文政8年(1825年)、とりあえず平和であった江戸に、火つけの警戒や凶悪犯罪に対応する役目として風烈廻り同心がいた。
 その風烈廻り同心の一人・紅藤月也とその愛妻で主人公・沙耶の捕り物時代小説のコミカライズ。

 挟み箱、鰯の脂、十手、火盗改め…。
 聞いたことあるものや耳慣れないものまで、江戸の風俗・慣習にも解説があり、そんな風習があったのかと驚くのもしばしば。
 特に料理の描写は細かく、描かれると大変美味しそうです。
 ただ、解説が細かいので、読むのに結構パワーが要ります。

 人の良すぎる紅藤月也を内助の功で助けると思いきや、男装の上小者(同心の従者)として助けるというこの時代にはなかなかできないであろう面白設定がいいですね。
 今の時勢的にもあいますし、男女の話や女性視点の話も入れやすそうです。

 月也とのイチャイチャが夫婦と思えぬ初心さで微笑ましいです。嫉妬ではない。

 1巻では八十両(現在でいえば約800万円)だけ盗むという盗賊の話と女性を手籠めにする男性の話。
 八十両をなくしたのなら奉行所に届けるが、八十両を盗まれたら奉行所に届けない。なぜなら付け届けだなんだと百両とられ火盗改めは盗賊よりたちが悪いから。なんていうだけでも時代背景などがうかがえて面白いですね。

 絵柄はスッキリとして読みやすいです。背景も描き込まれ、料理もおいしそうです。
 

作者・書籍関連

 雷蔵さん
 https://twitter.com/rai_zoh


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