漫画感想

【感想】うちの師匠はしっぽがない(~4巻まで)

2020年12月13日

 落語が好きな方におすすめ

基礎情報

うちの師匠はしっぽがない4巻表紙
出典:うちの師匠はしっぽがない4巻表紙

作品名 : うちの師匠はしっぽがない
ジャンル: 大正落語ファンタジー
漫画  : TNSK
原作  : -
出版社 : 株式会講談社
掲載誌 : good!アフタヌーン
レーベル: アフタヌーンKC
発表期間: 2019年2号~
巻数  : 4
状態  : 連載中
アニメ : -

 人間を化かすことを夢見て大阪に出てきた豆狸の女の子・まめだ。
 黒髪の美女を化かそうとするが、一目で見破られてしまう!
 クールな美女の正体は、人気落語家・大黒亭文狐。
 術ではなく芸で人を化かす文狐の落語に感動したまめだは、弟子入りを志願する―――!

 笑うかどには、たぬきたる。
 読むと笑顔になる大正落語ファンタジーここに開演!

出典:うちの師匠はしっぽがない1巻帯

感想概要

 おすすめ:[osusume]
 落語の噺として切り出される間の抜けた豆狸まめだの噺。
基本間抜けな豆狸のまめだが落語家を目指し怒られ笑われ、しかしめげずに努力していく姿は危なっかしくもあり期待させてくれるものもあり目が離せません。
 特に師匠である大黒亭文狐と弟子であるまめだの信頼関係、師弟愛と言えばいいんでしょうか、は毎度泣きそうになりますね。

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感想

 落語の噺として切り出される間の抜けた豆狸まめだの噺。
 
 用を済ませたら人間に関わらずすぐに帰って来いとのたぬきの長老に言われ、大正の大大阪に繰り出した豆狸のまめだ。
 今や人間を化かすことはかなわず、嘆いていたときに出会ったのは人気の落語家大黒亭文狐で、その落語に化かされ弟子となることを決める。
 まめだが大黒亭の噺家になれるのか、師弟とは何かを思わせる大正落語ファンタジー
 
 基本間抜けな豆狸のまめだが落語家を目指し怒られ笑われ、しかしめげずに努力していく姿は危なっかしくもあり期待させてくれるものもあり目が離せません。

 弟子はとらんという文狐に何とか弟子入りし、芸を磨くかと思っていたら突然破門を言い渡されます。
 何でも四天王が文狐が大黒亭を名乗るのを許しているのは、文狐が弟子をとらないことを条件としているとのことで、弟子をとることは大黒亭文狐の先代との約束を破ることになってしまうとのこと。
 四天王からの糾弾にあい、一度破門をするも、四天王それぞれの試練を受け合格すれば良いと話に、まめだが四天王たちに挑むことに。
 
 4巻では上方落語の四天王の一人霧の圓紫師匠から寿限無のネタを聴き、同じく四天王の一人恵比寿屋歌緑の三枚起請を聴きます。
 四天王からの試練、そのネタ、まめだがどう捉えどう乗り越えていくのか、見ていて面白いです。

 特に師匠である大黒亭文狐と弟子であるまめだの信頼関係、師弟愛と言えばいいんでしょうか、は毎度泣きそうになりますね。
 そういう意味では裏表紙の「読むと笑顔になる」は訂正したほうが良いと思います。うるうるして笑顔にはならんので。
 

作者・書籍関連

 TNSKさん
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