裁断し、スキャンすればとりあえず電子書籍化はできました。
しかし、一番地味で割と影響の大きい(というか気になる)のがスキャンが正しくできているか、です。
以前に少し触れましたが、省スペース化を前提とした電子書籍化の場合、裁断後の紙媒体は基本破棄しますので、破棄した後に間違いの修正(=再スキャン)ができません。
それを防止するために必要なのがスキャンが正しく行われたかの確認作業です。
作業自体は単純で、以下の2つの繰り返しです。
1.スキャンしたものの目視確認
2.エラーがあれば再スキャン
ただ、厄介なのはエラーをどこまで許容するかということです。特にエラーの許容に関しては個人差が大きく出るため、ここでは自分の判断を紹介します。
漫画はページ数、冊数が多いため確認作業が多くなるため、許容の範囲によって確認作業の多寡が激変します。
確認作業はNeeView上で行っています。
Windows標準のビューアでも構いませんが、画面の大きさに合わせて縮小して表示する際の画像処理が関係しているのか、白線がわからなくなることがたまにあります。
確認作業の画像には以前から引き続きスクールゾーン3巻(ニンギヤウ著)を使用しています。
・黒線(裏写り)
スキャンの際に裏のページの印刷が透けて裏写りすることがあります。再スキャンしても基本除去できませんので許容します。
・黒線
スキャンの際のごみが映ったものだと思いますが、基本はスキャンし直します。トーンや黒いコマの時には許容します。
・白線
黒線同様、スキャンの際に映ったものだと思いますが、基本はスキャンし直します。コマの外や白いコマの時には許容します
・裁断ページの折れ
自分のスキャン方法が横読みのため発生するエラーです。裁断した際に力が加わっているのでページに小さな折れが生じエラーになるものです。そのため、このエラーの時には給紙を縦にして再スキャンします。
・許容するエラー
なるべくきれいにスキャンしたいというのはありますが、作業時間が限られることやほとんど影響がないものを再スキャンしてやり直す手間を考えるとすべてをきれいにスキャンするのは不可能です。
画像は、なぜ僕の世界を誰も覚えていないのか?(細音啓原作・ありかん著)2巻を使用しています。