電子書籍化(自炊)

スキャナーの清掃方法

2020年6月14日

 裁断が終わったらいよいよスキャンです。が、その前(あるいはその途中)の清掃についてです。
 スキャナーに読み取りたいものをセットしてボタンポチっとすればスキャンなんて終わりでしょ?
 基本その通りですが、今後の作業を考えるとスキャンする際には清掃をこまめに行うのが大切です。

 スキャナーは高い解像度を実現するためにとても細かい読取を行っています。
 例えば600dpiであれば、1インチに600ドットですから、1つのドットは約0.042mm(=25.4/600)です。人の髪の毛の細さが0.05mm~0.1mmと言われていますので、1つのドットは髪の毛の断面と思えばよいと思います。

 scansnapは給紙するタイプのスキャナーのため、汚れが付着すると読取方向に線状のエラーが出ます。
 漫画に髪の毛がついていたら気になるように、線が入ってたら気になります。大ゴマのど真ん中にいらない線が入ってたら嫌だと思います。
 そうならないようにまずはきれいにスキャンできるようこまめに清掃するのが大切です。

0.清掃
 数十冊もスキャンをするとローラーにも印刷のインクが写り、蓄積され結構な汚れとなります。汚れるだけならいいのですが、摩擦によって給紙をしているので蓄積された汚れがスキャンしたい紙のほうに写ることがあります。
 そうならないように少なくともスキャンする日は最初に1回、1日に何冊もスキャンする場合には10冊程度に1回はローラーも含めて清掃するのがよいです。

※写真は実際に使用しているscansnapの清掃時を撮影したものです。ローラーやスキャン面以外の汚れなどもあり汚く見えますがご了承ください。

下側のローラー、清掃用アルコールを付けた綿棒で清掃します。
清掃すると綿棒が黒くなります。
上側のローラー、こちらも同様に清掃します。
こちらも綿棒が黒くなります。
読取面前後のローラーも清掃します。マイクロファイバークロスで拭きます。
複数回清掃するとマイクロファイバークロスも黒くなります(右側)
画像は僕たちのリメイク1巻を使用しています。
赤丸部分にローラーの汚れが出ています

1.スキャン前の清掃
 マイクロファイバークロスに清掃用アルコールをつけて拭きます。

2.読取単位
 scansnapは最大50枚の給紙が一度にできます。あくまで経験則ですが一度の給紙で20枚を超えるあたりから白い線が出やすくなるように感じます。そのため、1回の給紙は20枚以下で行います。

3.読取の合間の簡易清掃
 漫画は一般的なもので1冊180ページ程度なので、4~5回給紙することになります。給紙の際も糊やごみが巻き込まれスキャン面に付着することがあります。そのため、給紙と給紙の合間も簡易的に清掃をします。



 綿棒なんて使ってないでもっと簡単にできないのか、というところですが以下の方法等を試した結果この方法に落ち着きました。もっと良い方法をご存じであればコメント等で教えてください。

・エアダスター
 糊の付着は取れない。細かいゴミがどこに飛んでいくのかわからない。

・ゴミ取りシート
 割ときれいにはなりますが、取り切れない。清掃の回数に対して割高。

・アルコールなしの拭き掃除
 糊の付着がとりにくい。

・キムワイプ
 紙質が固くスキャン面を傷付けそう。清掃の回数に対して割高。

・ティッシュ
 安価だが、細かなくずが出る。アルコールにつけると千切れる。


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